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犬と猫を一緒に飼う~多頭飼いのポイント

多頭飼いの前に知っておきたいこと

よく『犬派』、『猫派』、どっち派なんて言葉がありますが、両方とも好きで飼いたいどっちも派もあるでしょう。
そこで今回は、犬と猫を一緒に飼う際に知っておきたいことや、仲良くなってもらうポイントをご紹介します。

犬と猫を一緒に飼う事について

SNSで見る犬と猫が仲良く寄り添っている姿は、ほっこりして癒されますね。
そこまで親しくなるかは、双方の相性によるところが大きいです。
しかし、飼うタイミングや飼主さんの接し方の工夫などから、次第に距離が縮まる可能性はあります。
良好な関係を目指せるように、犬と猫の特性の違いを知っておきましょう。

犬の習性

犬は、昔からリーダーに従い群れを作って、集団で狩りを行っていた習性があります。リーダーである飼主さんに従順であり、仲間内での上下関係がはっきりしています。
人と同じ生活スタイルに合わすことができ、昼間に行動し、夜には人と就寝します。犬種によっては多くの運動量が必要で、散歩やドッグランで走ってストレスを解消します。
犬の食事は、用意された食事を完食することがほとんどで、残して後で食事をすることは少ないです。

猫の習性

猫は、単独行動と集会をする、マイペースな活動がメインとなります。ほとんどの時間を寝て体力をためて行動する猫特有の生活スタイルといえます。
猫は、夜行性ではなく、餌となる鳥やねずみが活動する明け方や夕暮れなどに活動する、薄明薄暮性動物といわれています。
猫の運動では、上下運動が必要で、高い家具の上に登って休むことでリラックスできます。運動量は、犬に比べると少なめです。
猫の食事は、一度に適量を食べきるのではなく、少しずつ時間を分けて食べ、残ったものを後で食べたりします。

仲良くなれないことも知っておこう

犬や猫にも個性がそれぞれあり、相性が合わずに仲良くなれないことも理解しておきましょう。
時間をかけて経過を見ることも必要ですが、半年程経過しても、威嚇や喧嘩が収まらないようであれば、それぞれ生活できる別々のスペースを用意してあげましょう。

猫と犬の相性3パターン

先住犬やお迎えする犬や猫の性別や、年齢差も相性の良さに関係してきます。性別は同性ではなく、比較的、男の子と女の子の組合せが上手くいきます。
テリトリー意識の強い雄同士よりも異性の方が仲良くなりやすい傾向があります。年齢差は、基本は年齢差5歳以内がライバル視をしないで仲良くなれるでしょう。
高齢犬に対して、年齢が離れすぎた子犬の同居は負担になる場合もあり、子犬の遊び相手を飼主さんがヘルプしてあげれるかを検討してみましょう。

➀子犬と子猫

子犬と子猫を同時にお迎えするパターンが、最も仲良くなれる組合せになります。
子犬や子猫には、周りの環境に慣れる学習をしていく社会化期という時期が生後3か月頃に始まっています。お互いが遊び相手として兄弟のように仲良く遊べるのはこの時期が最適です。
飼主さんが同時に育てていくのは楽しくも大変な面もあり、頑張りすぎないようにしつけを行っていきましょう。

②先住犬と子猫

先住犬がいる家庭に子猫を迎える場合は、成猫よりは子猫の方が、先住犬がやさしく見守ってくれて、いずれ一緒に寛ぐようになるでしょう。
先住犬から、まず先に声をかけてあげ、上下関係で先住犬の方が新入りより上だと分かってもらうようにしましょう。
成猫では、時間はかかるケースがあっても、先住犬が家族と認めて敵視しなくなれば打ち解けるでしょう。
生後6か月以内くらいの子猫の体がまだ小さい内は、犬が何らかのきっかけで子猫に攻撃的な行動をしないように、飼主さんが目を離さないように気を付けましょう。

③先住猫と子犬

この組み合わせは、少し時間がかかることはあっても、時間が解決してくれますが、最も慎重に先住猫に配慮する必要があります。
先住猫には、環境の変化のストレスが強く出る可能性があり、猫のプライベートを確保出来るようにしましょう。

友好的な犬種は?

以下は、一例になりますが、愛玩犬として人と共生しやすい犬種や、賢く社交的であって人懐こい犬種で多頭飼いに向いています。


・ビジョンフリーゼ
・トイプードル
・ポメラニアン
・ダックスフンド
・シェルティ
・ボーダーコリー
・ゴールデンレトリバー

犬と猫を一緒に飼うときのポイント

出会いを慎重に行う

出会いは、万全の注意を払って行うことに尽きます。
先住犬や先住猫がいるケースでは、キャリー越しや、ゲージ越しの対面をしても、すぐに新入りの子をフリーにして一緒にしないでゲージに入れて、2週間から1カ月は、別に生活をさせましょう。
先住犬や先住猫に、新入りが自宅にいるという気配に慣れてもらうために別の空間で生活してもらいます。その後は、短時間で区切りながら会わせる時間を増やしていきましょう。

先住犬や先住猫ファースト

先住犬や先住猫は、大好きな飼主さんが新入りさんを独占してしまうと、やきもちやライバル視して強いストレスを受けます。
そのため、帰宅時の声かけや、食事、甘えてきた時も常に先住犬や先住猫を優先してあげましょう。
特に、犬にとっては上下関係が分かりやすく、先住犬にとって家族の順位が下と認めると受け入れやすくなります。

ごはんは別々の場所

犬と猫の必要な栄養素が違うために、誤ってお互いの食事を食べてしまわないように、場所を分けて間違いがないように注意しましょう。
犬が届かないように猫のごはんを高いテーブルに用意するのがいいでしょう。
一方、猫が犬のフードを食べないように、飼主さんが見守ってあげましょう。

猫の逃げ場を用意

ひとり時間を作れるように、猫の居場所を高い位置に作ってあげると猫のストレス解消になります。
猫は、下を見下ろすことが出来る高さを好むため、キャットタワーや、背の高い家具を配置してあげましょう。

犬のテリトリー

犬にも、テリトリー意識があり、安心して休めるベッドやゲージを設置して環境を整えてあげましょう。
犬に、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみなどを与えてあげると、噛んで遊んだり、側に置いて眠ったりして留守番上手になれるでしょう。

トイレを分ける

犬と猫は、トイレの習性が違うために分けて用意しましょう。犬はトイレシートを敷けるトイレトレーを、猫は猫砂を使用するトイレが必要です。
トイレの環境にこだわりがある猫が多いため、静かな場所に設置して、犬に排泄時に邪魔させないようにしましょう。
ネコ砂にいたずらされないように猫のトイレに囲いがあるものがおすすめです。

避妊・去勢手術

お迎え前には、先住犬や先住猫の去勢・避妊手術を行っておくとテリトリー意識や警戒心が薄くなって受け入れやすくなります。

ワクチン接種+フィラリア予防

犬と猫との間でも、蚊による媒体の病気が起こる可能性があります。犬が散歩中に、感染してしまい持込んでしまわないように、散歩に行かない猫にも、ワクチン接種やフィラリア予防を行いましょう。

他の小動物との同居は?

犬と他の小動物と暮らしたい場合は、それぞれの飼育スペースを別々の部屋に分けて暮らすことが出来ます。なるべく、幼少期から同時に飼育していくと共存できる可能性があります。
うさぎやフェレットと一緒に飼育する場合は、注意を払いながら飼育しましょう。そして犬側に、トレーニングで待機させることをしつける必要もあります。
ハムスター、鳥や爬虫類との共存は、難しいとされています。

注意すべき3つのポイント

➀飼主さんが目を離さない

犬と小動物だけにして、その場を離れないこと。飼主さんが、普段から犬たちの様子を注意して見て、目を離さないようにしましょう。
犬が温厚な性格であっても、好奇心から小動物に触ってしまい思わぬ事故になってしまいます。

②犬種のルーツを知る

犬の多くは、古くから人と狩りをするために、狩りに適した犬種を作出されてきました。例えば、ビーグルやテリア種は、ウサギ猟をしていた犬種になり同居は難しいといえます。
他には、鳥猟をしていたポインター、スパニエル、レトリバー系の犬種も避けるようにしましょう。
愛玩犬とされる犬種は、比較的、共存出来る可能性があります。

③お互いの食事場所は分ける

双方の食事の内容が違うため、別の場所や時間帯をずらして食事を与えましょう。小動物のフードは、におい移りの可能性もあり食事の保管場所も分けた方が好ましいです。

まとめ

犬と猫を一緒に飼うのは、それぞれの習性を知って飼い方を工夫してみましょう。
先住犬や先住猫には、あらゆることを優先してあげて配慮してあげることが秘訣になります。
飼主さんは、双方の距離感は焦らず見守ってあげ、犬と猫が無理のないペースで賑やかで楽しく暮らせるようにしましょう。

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