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犬を飛行機に乗せる時

飛行機の輸送について

日本は、離島が多く飛行機での旅でしか訪れることができない場所や、短時間で移動するために飛行機を選ぶこともあるでしょう。
では、犬は同伴して搭乗可能なのかなど、航空各社の規定や注意しておきたいことをご紹介します。

国内のルール

ペット同伴で空の旅が出来る航空会社は、国内ではスターフライヤー(株式会社トラベルウエスト)の一社です。
羽田-北九州の1日4便、1便につき同伴搭乗を受けています。小型の犬や猫が対象で、料金は5万円程かかります。
料金は高めですが、側で見守れるメリットがありますね。

他の日本の大手航空会社では、機内への持込みはできません。代わりに貨物室へ搭乗は可能となっています。
但し、盲導犬などの補助犬は無料で機内に連れていけます。

各社規定や料金は異なる

基本クレートに入れて、荷物として貨物室での輸送となり、指定されるルールや料金が異なるため、予約を行う際に確認をしておきましょう。

例えば、JALは、ペットクレート1個1区間にあたり、4,400円~6,600円程、路線、搭乗日により料金が異なります。
ペット+クレートの重さは、32kgまでとなり、預ける他の手荷物は20kgを超過した場合は料金がかかります。
ANAは、6,500円(一部路線は4,500円)となります。


クレート(ケージ)について

ペット用のキャリーバックは持ち込むことが出来ないため、各社規定サイズをクリアしたクレートになります。
JALとANAはクレートのレンタルを事前に申し出のあったお客様へのクレートの貸し出しを行っています。

輸送できない場合は?

航空会社では、犬の健康状態に関しても以下のような内容を搭乗前にチェックしています。


◇指定の短頭犬種(ブルドッグ・フレンチブルドッグなど)
◇航空機の利用に適した健康状態ではない。例えば、食欲が低下して元気がないや過度に緊張する傾向があるなど。
◇妊娠している、若しくは妊娠の可能性がある。
◇生後8週間以内の子犬
◇心臓疾患・呼吸期疾患がある。
◇狂犬病予防注射未接種

短頭犬種について

JALは、ブルドックとフレンチブルドッグは、通年を通して受託を停止しています。
短頭犬種は、長頭犬種に比べて気道の奥が狭くなりやすいため、夏場は、呼吸が荒くなり熱中症の危険があります。
そのため、各社は、毎年5月1日から10月31日までは、受託停止対象犬種を公表して預かりをしていません。


※JAL対象の短頭犬種

シーズー、パグ、アーフェンピンシャー、イタリアンコルソドック、キャバリアチャールズスパニエル、キングチャールズスパニエル、シャーペイ、スタッフォードシャーブルテリア、チベタンスパニエル、チャウチャウ、チン、ピットブル、ブルテリア、ブリュッセルグリフォン、ペキニーズ、ペロデプレサカナリオ、ボクサー、ボストンテリア、ボルドーマスティフ、ラサアプソ、マスティフ


※ANA対象の短頭犬種

ブルドッグ、フレンチブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストンテリア、ブルテリア、キングチャールズスパニル、チベタンスパニエル、ブリュセルグリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ

空旅の準備

飛行機に乗る予定日までに、愛犬のために準備できることをしておきましょう。


◇愛犬を日頃からクレートに入ることに慣らしておく。
◇飛行機の旅の前には、愛犬の健康状態を入念にチェックしておくこと。気になる場合は、日程の変更をする。
◇夏場は、気温が高くなる前の早朝の便を利用する。クレートに保冷マットを敷き、保冷剤、給水器を取り付けよう。
◇冬場は、気温が上がる昼間の便を利用する。クレートに毛布を敷き、毛布の下にペット用カイロを入れておく、誤飲や低温火傷をしないようにテープで固定する。
◇おもちゃ類は、愛犬が誤飲する可能性があるため入れないこと。

空旅のリスク

安全性の高い飛行機ですが、残念ながら何らかの事故や輸送時の貨物室でのトラブルが起こる可能性はゼロではありません。
JALやANAは、貨物扱いをして輸送したのも含めて過去の死亡件数を公開しています。事例の経緯などの詳細は不明です。
そのため、家族である子の移動の手段は他の選択も含めて、リスクを念頭に十分な検討をしましょう。

搭乗から受取りまでの流れ

①事前に、ペット用のクレートを御自身で用意する場合以外は、クレートのレンタル申込みを行う。併せて、貨物予約を行う。
②各社のホームページから、同意書(確認書)をダウンロードする。
③ペットのチェックインをする。
出発時刻より早めに手続きカウンターへ行き、手荷物カウンターにて受付を行う。
④到着空港の手荷物受取エリアにて受取る。

まとめ

島国の日本で移動する際に、時間的に飛行機を利用される方は多いのではないでしょうか。
犬の輸送は行えますが、高齢や持病があったり、臆病で怖がりな子は慣れない音や移動でストレスを感じてしまうかもしれません。
他の移動できる交通機関を選択してみるのもいいでしょう。十分に検討をしてから空旅を計画しましょう。
また、航空会社各社の規定は、今後改定されることもあるため事前に確認をしましょう。

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