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犬の避妊手術/女の子

避妊手術について

お迎えした子犬が女の子の場合は、避妊手術を行うかを判断して適切な時期に受けたいですね。
避妊手術が、多くの動物病院で推奨されている理由などをご紹介します。

避妊手術とは?

雌の生殖器である卵巣と子宮の両方か卵巣のみの摘出手術を避妊手術といいます。

避妊手術のタイミングは?

犬の性成熟に達する時期が、およそ生後6か月から7ヶ月頃になります。
麻酔に耐えられる大きさに成長していることと、はじめての発情期がくるまえに行うことの2点が避妊手術の最適なタイミングになります。
はじめての発情前と後では、病気の発症率が変化してしまうといわれているためです。手術の一つの目安が、体重が2kgを超えてからとなります。

発情周期はどれくらい?

はじめての発情から定期的に発情期を迎え、年に2回の発情期があり、6ヶ月から7ヶ月の周期になります。
個体差がありますが、発情期はおおよそ2週間ほど続きます。この期間は、外陰部が腫れて出血をともないます。
避妊手術をしてない犬にはサニタリーパンツを着用させましょう。

犬の偽妊娠とは?

発情期後の黄体期といわれる2ヶ月間は、乳腺が発達していて張りや乳の分泌がみられます。
妊娠していなくても、妊娠していた場合と同じように黄体ホルモンが分泌され続けるからです。
女の子は、ぬいぐるみなどを大事に抱いて子育てをしているようにふるまいます。
また、食欲がなくなったりふさぎこんでしまう子もいます。偽妊娠の症状が重い場合は動物病院に相談してみましょう。

避妊手術によるメリット

病気を予防することが出来る

将来、発症する確率がある病気の予防や緩和につながることが分かっています。
乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、子宮水腫、卵巣嚢腫などが発症する確率が下がります。

ストレスの緩和

発情期間のストレスと、その後の2ヶ月間の黄体期間のストレスが軽減され神経質になったり落ち着かない様子が穏やかになり過ごしやすくなります。

犬の生理のサポートがなくなる

発情期の雌犬の出血が10日間程続く期間のサニタリーパンツやおむつを履かせたりするサポートがなくなる。

他犬の興奮や周囲の雄犬の遠吠え防ぐ

未去勢の雄犬は、発情期の雌犬に反応し興奮して遠吠えのように鳴くことから近隣の迷惑になるのを軽減します。
外飼いの雄犬では、1キロ先の発情した雌犬を察知できるそうです。そうしたことから、雄犬の逃走を未然に防ぐことにもなります。
発情期の雌犬のお散歩では、雌犬に誘発された雄犬に追いかけられることもあるので注意しましょう。

多頭飼育崩壊を未然に防ぐ

多頭飼育での未避妊の雌犬の望まない妊娠を防ぐことができます。不幸な結果にならないために早めの受診を検討しましょう。

避妊手術によるデメリット

太りやすくなるケースがある

手術後はホルモンバランスが変化するために太りやすいといわれています。運動や食事のコントロールをして体重を管理してあげましょう。

全身麻酔のリスク

ごく稀に体調不良を起こす場合がある。手術前検査を受けて子犬の体調をみて手術をしてもらいましょう。

繁殖できない

生殖能力がなくなるため、子孫は残せなくなります。

まとめ

避妊手術が多くの動物病院で推奨されているのは、未来の健康を見据えると発症率を下げるのと合わせて病気の予防になる大切な選択となる理由からです。
そのため、避妊手術は、はじめての発情前が最適な時期になるため、早めに動物病院で日程を相談しましょう。
飼主さんの想いで未避妊の場合は、よく考えて決めましょう。


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