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犬の去勢手術/男の子

去勢手術について

子犬をお迎えしたら、去勢手術はどうしようか考えておきたいことであり、子犬の将来を考えると大切な決断になります。
去勢手術を受けさせる時期や、そもそも去勢手術はなぜ必要かなど気になるところをご紹介します。

去勢手術とは?

去勢手術とは、陰嚢から精巣(睾丸)を摘出することです。精巣は、男の子の生殖器で精子や男性ホルモンをつくっています。子犬が成長するにつれて袋のような陰嚢の中へ下りてきます。
この、精巣を取除くと精子が作られなくなり男性ホルモンが低下します。

去勢手術の適切な時期は?

犬の性成熟に達する時期が、およそ生後6か月から7ヶ月頃になります。小型犬は、早い子で5か月半くらいの子もいます。
但し、大型犬は、小型犬に比べると遅く7ヶ月から9ヶ月くらいの時期になります。犬種や成長に個体差があるため、一概には言い切れません。
手術の一つの目安が、精巣が陰嚢へ下りてからとなる場合がほとんどです。子犬をお迎え後、およそ5か月頃には動物病院で手術の日程を早めに相談しましょう。

性成熟すると犬の行動は?

マーキングをして、あちこちにおしっこをして縄張りを主張したり、自分を大きな犬にみせるために片足をあげて高い場所へおしっこをするようになります。
また、マウティングをして他の犬に乗りかかり腰をふるようになります。
男の子の場合は、発情している雌犬を追いかけたり、他の雄犬と喧嘩になるケースもあります。雌犬を探して家出をして放浪するようになることもあります。
男の子は、雌犬のように期間のある発情期がなく、一年中、雌の発情期の臭いによって発情するしくみで交配することができます。

去勢手術によるメリット

病気を予防することが出来る

将来、発症する確率がある病気の予防や緩和につながることが最大のメリットといえるでしょう。
睾丸腫瘍、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニア、精巣上体腫瘍、前立腺肥大、伝染性生殖器腫瘍、などが発症する確率が下がります。
他には、様々な犬種ごとに遺伝病がある場合があり子孫に潜性遺伝(劣性遺伝子)が伝わるのを防ぐことにもなります。

問題行動の抑制

マーキングやマウティング行動の抑制になります。多くは男性ホルモンの分泌が抑えられてこれらの行動をしなくなります。
性成熟に達していて去勢手術が遅れた場合は、習慣で学習してしまいマウティングをしてしまう子もいます。去勢手術のタイミングを注意して前もって計画を立てておきましょう。
さらに、犬の攻撃性や雌犬の後追いが減少します。

ストレスが減少する

未去勢で暮らしていると、交配できないストレスが強くて食欲が落ちたり心身ともに不調になりやすい子が多い傾向がみられます。
この強いストレスが犬にかからなくなることで、穏やかに生活できるようになります。

他犬への妊娠を防ぐ

ドックランなどでの飼主さんが目を離している間に、他の飼主さんの雌犬に交配をしてしまうことがなくなります。
未去勢の場合は、マナーベルトを着用しましょう。ドッグラン以外でもしつけ教室などでの規制があるかを飼い主さんは確認しおきましょう。

多頭飼育崩壊を未然に防ぐ

多頭飼育での未避妊の雌犬の望まない妊娠を防ぐことができます。

去勢手術によるデメリット

太りやすくなるケースがある

手術前よりも基礎代謝エネルギー量が減るために太りやすいといわれています。

全身麻酔のリスク

ごく稀に体調不良を起こす場合がある。手術前検査を受けて子犬の体調をみて手術をしてもらいましょう。

繁殖できない

生殖能力がなくなるため、子孫は残せなくなります。

まとめ

去勢手術のメリットは多くあり、その先の未来の健康を見据えると長生きと病気の予防になる大切な選択になります。
未去勢の場合は、生まれてくる命を大切にしたい想いをもって事前によく考えて決めましょう。


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