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子犬の乳歯の生え変わり時期

乳歯の生え変わりの時期は?

子犬をお迎えした頃は、かわいらしい乳歯が生えていますが、人と同じように乳歯から永久歯に生え変わる時期があります。
この時期の気をつけておきたいポイントをご紹介します。

子犬の赤ちゃんは、生後20日頃から乳歯が生えはじめて、生後2ヶ月頃には28本の乳歯が生えそろいます。
一般的には、生後4か月~7ヶ月頃に、乳歯がグラグラして落ちて永久歯に生え変わります。
永久歯は42本あり、生え変わりは一生のうちに一度だけになります。

乳歯の生え変わりのサインは?

子犬は、生後4か月を過ぎた頃から、歯がむずかゆくなって歯の生え変わりのサインを見せてくれます。
よだれが増えて口臭がしたり、歯がムズムズしているため、口をモゴモゴさせていることがあります。
おもちゃやガムのおやつに血がついていたり、フードをこぼしながら食べたり食欲がおちる場合もあります。

抜けた乳歯はどこに?

部屋で思いがけず乳歯を見つけた時は、子犬の成長を感じますね。
抜け落ちた乳歯がどこに落ちたのか気になる飼い主さんもいらっしゃると思います。
大抵は、子犬の乳歯は部屋の床に転がっていたりする場合や飲み込んでしまうことになります。
通常は飲み込んでしまうと、排泄物としてでてきますので心配はいらないです。

永久歯の生え方や乳歯との違いは?

犬の上顎の犬歯のみ乳歯の前方に生えてきて、その他は乳歯の内側に生えてきます。
乳歯と永久歯の違いは、乳歯の方は、サイズが小さく細くて先が尖っています。
一方、永久歯は、先が丸く太くしっかりしています。

こんな時はどうするの?

乳歯がグラグラしている時はどうするの?

乳歯がグラグラしている時は、無理に引き抜いたり力を加えないようにしましょう。
乳歯の歯根が歯肉の内側に残ってしまい炎症を起こしたり、永久歯が生えずらくなり歯肉が傷つく可能性があります。
乳歯は、自然に抜けるのでそのままにしておくのがベストです。
また、新しく生えてきた永久歯は、安定するまでグラグラすることがあります。
間違って永久歯を抜かないように十分に注意をしましょう。

噛むおもちゃやデンタルガムは与えても大丈夫?

子犬は、歯がムズムズしているため噛みごたえのあるものを噛みたがりますが、あまり硬すぎるおもちゃは歯が欠けることがあるので少し弾力のあるおもちゃを与えましょう。
ガムは、ストレス軽減などのメリットがありますが、子犬の頃は特に注意が必要になります。
もし与える際は、ガムを丸のみしないように飼い主さんが目を離さないこととサイズが小さくなってきたら誤飲を避けるために捨てましょう。

歯のトラブル

歯遺残(にゅうしいざん)

乳歯遺残とは、抜けるはずの乳歯が残ってしまい永久歯が重なって生えてしまうことです。
歯並びが揃わないことで歯垢がつきやすくなり歯周病へのリスクが高まります。
小型犬に多く去勢・避妊手術のタイミングで抜歯をしてもらいましょう。

不正咬合(ふせいこうごう)

不正咬合は、本来の犬の歯並びではなく違う方向や位置に歯が生えて向きが揃っていない状態です。
骨格性不正咬合と、歯性不正咬合の2通りあります。
骨格性不正咬合は、上下の顎の幅や長さが不均衡でそのズレから症状が引き起こされます。
歯性不正咬合は、正常な位置ではない所に歯が生えてしまう状態をいいます。

伏歯(まいふくし)

生えてくるはずの歯のスペースが足りなく歯肉や顎の骨の中に埋もれたままで生えてこない歯のことをいいます。
そのままにしておくと、膿疱ができて顎の骨を溶かしていきます。
慢性的に痛みを伴う症状があるため早急に診療してもらいましょう。

過剰歯(かじょうし)

犬の本来の本数の乳歯28本・永久歯42本よりも多く生えていることをいいます。
口腔内の粘膜や歯肉を傷つける可能性があります。多くは鼻ペチャの短頭種にみられます。

歯茎からの出血が多い

子犬の乳歯が抜け落ちた後は、出血は微量ですぐ止まりますが、出血の量が多く止まりにくい場合は病院を受診しましょう。
応急処置としては、清潔なガーゼで患部を3分くらい圧迫します。
傷口を押さえるようにして強すぎる力を加えないように注意しましょう。

まとめ

かわいい乳歯から永久歯への生え変わりは成長期の重要なポイントです。
十分な栄養と飼主さんのサポートを心がけて子犬の変化に気づいてあげましょう。
子犬の将来の健康のためにも永久歯が揃うまでは、動物病院で歯のチェックをしてもらうのがおすすめです。
避妊・去勢を検討される場合と併せて、早めに乳歯の生え初めのタイミングから動物病院で経過を見てもらうとトラブルに対応しやすくなるでしょう。

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