お役立ち情報
犬のかんたん『マテ』『おいで』のしつけ
『マテ』『おいで』が出来るメリットは?
犬のしつけに、『マテ』や『おいで』があります。
マテとは、犬がじっとその場で待機することで、おいでは、飼主さんの元へ犬を呼び戻すことになります。
マテの本来の役割は、飼い犬を守ることと他人に迷惑をかけないことです。
食事を前におあずけされて食べるのを我慢させることではありません。おあずけは、犬には苦痛になるため食べ物への執着が強い子に育ったり、飼主さんへの信頼関係が薄くなります。
教える時は、大好きなおやつを使って行うといいでしょう。
マテは、犬の行動を制止させるため、しつけレベルでは難しい方になります。おすわりが出来ていれば、日常ではそれほど重要ではありません。
マテをしつける前に、先におすわりをマスターしておく必要があります。
子犬の生後5か月頃は子犬の社会化期のためこの頃から教えていくといいでしょう。焦らずに、子犬が機嫌のいい時に、集中して5分間くらいの練習にしましょう。
主な5つのメリット
◇犬に指示した場所で待ってもらえる。
◇呼び戻しが出来る。
◇飛び出しなどの危険を止めることが出来る。
◇犬と楽しくコミュニケーションがとれる。
◇指示を聞ける主従関係の基礎がつくれる。
『マテ』かんたんステップ
マテは、犬が座った姿勢で待機することをいいます。マテの言葉と、その場で待機することをセットで覚えてもらいます。
最初は、犬にとっては、待機するとおやつがもらえたと学習しますが、おやつを与えなくても飼い主さんからほめられたうれしいい経験で覚えます。
くりかえし練習をすると、『マテ』と指示すると、犬は座って待つようになります。
ステップ➀
片手でおやつを握って向かい合って立ち、犬におすわりをさせる。
子犬に手に握っているおやつを与えて、おすわりが出来たことをほめる。
ステップ②
子犬が座っている時に、片手を広げて犬の方へかざすのと同時に『マテ』と指示をだす。
そのまま、3秒から5秒して子犬が動かなかったら、『よし』と言っておやつを握っている方の手を広げておやつをあげてほめる。
ステップ③
子犬が座っている間に、『マテ』と指示をだしてから、『よし』というまでの時間を、徐々に長くしていきます。
子犬が立ちあがった場合は、おやつをあげないで、おすわりからスタートします。
『おいで』かんたんステップ
おいでは、離れた場所から犬を呼び戻すことをいいます。
飼主さんから、ほめてもらえてごほうびがもらえた楽しい経験として覚えてもらいます。
くりかえし練習をすると、『おいで』と指示すると、犬は戻ってくるようになります。
ステップ➀
マテをして子犬を座らせます。マテが出来たことをおやつを与えてほめてあげます。
ステップ②
飼主さんは、徐々に後ずさります。この時、距離をとる前に子犬が動きだしたら、マテと指示します。
ステップ③
『おいで』と言って、おやつを握っている手を前にだします。
飼主さんの元にきたら、手を広げておやつをあげて大げさにほめてあげましょう。。
上手に出来るコツは?
集中できる場所を選びましょう
いきなり外で教えると、好奇心が他へ向かってしまい、遊びたいのを止められたと思ってしまうかもしれません。
まずは、室内で練習してから外でもできるように慣れさせましょう。
リードを装着して試してみる
すぐに走り出してしまう子には、リードをして行ってみましょう。
おいでの指示を出した時に、無理に引き寄せないようにも気をつけましょう。
しつけを教えた後に、犬にとって苦手なことをすぐ行わない
子犬への指示が、楽しい時間の終わりのサインと勘違いをしてしまいます。
例えば、おいでと指示して、すぐ爪切りや病院へ行くなどは時間をあけましょう。
指示は1回だけ
飼主さんは、『マテ』や『おいで』の指示は、1回だけ声にだすこと。
何度も連呼してしまうと、子犬が混乱してしまいます。声のトーンも気合をいれないようにしましょう。
おやつは出来た時だけ
子犬にマテやおいでが出来る前に、おやつを先にあげてしまわないこと。
飼主さんの指示にきちんと出来た場合に、ごほうびがもらえると教えましょう。
ほめる言葉を統一しておくといい
ほめる時の言葉は、『良し!』『グッド!』『イイ子!』『天才!』など、言いやすい言葉で統一しておくと、子犬が分かりやすい。
まとめ
子犬が、飼主さんの指示で待ってくれたり、呼んだら駆け寄ってくれるのは、愛らしくお互いの信頼関係を深める上で大切なことです。
どちらのしつけも、リーダーである飼主さんの指示をしっかり聞きとることが求められており、すぐにマスターするのはむずかしいかもしれません。
飼主さんとアイコンタクトをとって少しずつ出来るようになるのを見守っていきましょう。
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