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コラム

「コモンドール」の性格・見た目・寿命などを解説

コモンドールの性格

性格について

コモンドールは、とても賢く勇敢な性格をしています。
忠実で仕事熱心で家族を守るべく用心深く、飼主さんに対して愛情深い犬種になります。
コモンドールは、警戒心や縄張り意識の強さから見知らぬ相手には攻撃的になることがあります。
独立心があり、自分で判断して行動するコモンドールをきちんと制御できるリーダーシップが求められます。

コモンドールの特徴って?

見た目について

モップ犬といわれる見た目は、目や体全体をドレッドヘア(縄状の束)に覆われているのが特徴です。
横からみると体高より体長が長い長方形タイプになります。がっしりとした体格をもつ超大型犬に分類されます。


  • ♂体高:70cm~80cm 体重:50kg~60kg
  • ♀体高:65cm~75cm 体重:40kg~50kg
  • 被毛について


    子犬の時はプードルのような見た目ですが、生後3~4ヶ月から被毛が縄状になっていきます。
    オーバーコートとアンダーコートが絡み合って縄状になるその被毛は、生後2年~5年かけて完成します。
    ブラッシングは、ブラシが通らないので1本づつ手でほぐしてあげましょう。毛刈りをしないために臭いがこもってしまうのでシャンプーを行いますが、乾くまでには丸1日から2日かかってしまいます。

    毛色について

    毛色はアイボリーに限定されています。

    寿命について

    平均寿命:10歳~12歳

    コモンドールのルーツ

    コモンドールの起源は12世紀頃に、バルカン半島の遊牧民のクマン人がハンガリーへ持込んだとされています。
    牧羊犬として、羊を狼などの捕食動物から守る役割をしていました。
    羊の一種の「ラッカ羊」に似せて交配されるようになり、フワフワの毛で覆われた見た目になっていったといわれています。
    第二次世界大戦によって数が激減してしまいましたが、近年ではドッグショーなどでユニークな被毛が注目されるようになり徐々に数が戻りつつあります。
    2004年には、原産国のハンガリーでは、後世に伝えるべき遺産として国宝にも指定されました。

    コモンドールを飼うにあたって心配な病気

    皮膚炎

    皮膚に炎症が起こり、湿疹や脱毛といった症状がでる病気です。 多くの皮膚病は、早めに処置すれば重症化や慢性化を抑えることができます。
    体を搔いたり気になる行動をしていたら早めに病院を受診しましょう。

    股関節形成不全

    骨格形成期に骨の変形や関節の緩みなど形態的な異常が起き、骨盤の骨と後肢の骨が正常に噛み合わなくなることで様々な症状を引き起こす病気です。
    後ろ足のふらつきなどの症状が現れます。 成長期の激しい運動を避け関節に負担がかからない生活環境にしましょう。

    外耳炎

    外耳炎とは、耳の穴の入り口から鼓膜までの通り道である外耳道(垂直耳道と水平耳道)で炎症が起こっている状態のことです。
    日頃から耳のお手入れはかかさずケアしてあげましょう。最悪の場合、聴覚障害を引き起こしてしまう事もあります。
    悪化してしまった場合は点耳による治療を開始して悪化を防ぐのが重要です。

    まとめ

    コモンドールは、とてもユニークな見ための大型犬で日本では珍しい犬種になります。
    コモンドールの日本国内のブリーダーさんは、残念ながらほとんどいない状況です。
    日本の湿気のある気候が適していないため、お迎えをする場合は、輸入での入手方法に限られます。
    大型犬で被毛が特徴的な犬種なので、初心者には向かない犬種と言えるでしょう。
    飼育には、難易度が高いため充分な検討が必要です。

    • 犬種