コラム
「オーストラリアンケルピー」の性格・見た目・寿命などを解説
オーストラリアンケルピーの性格
性格について
オーストラリアンケルピーは、非常に賢く活発な性格で疲れしらずなスタミナがあります。
平和主義なので、誰とでもフレンドリーでたいへん人懐っこく魅力あふれる犬種です。
ふだんは、めったに吠えることのない穏やかな性格ですが、警戒心が強いため不審者を威嚇することがあります。
オーストラリアンケルピーの特徴って?
見た目について
筋肉質でしなやかな引き締まった体格の中型犬になります。
大きなしっかりとした立耳に、精悍な顔立ちをしています。
被毛について
被毛は、「スムース」・「ショート」・「ラフ」の三種類に分けられており、いずれも艶があり滑らかな短いダブルコートです。
毛色について
毛色のバリエーションは豊富で、ブラック、ブラック&タン、レッド、レッド&タン、フォーン、チョコレート、スモーク・ブルーなどがあります。
寿命について
平均寿命:11歳~12歳
オーストラリアンケルピーのルーツ
オーストラリアンケルピーは、19世紀にスコットランド人がオーストラリア大陸に、ボーダーコリーを持込み現地の野生のディンゴ(犬科の野生動物)との交配によって作出されたといわれています。
犬種名のケルピーとは、スコットランドに伝わる伝説に現れる水の精のことをいいます。
オーストラリアンケルピーは、並外れた運動能力があり、1872年に牧羊犬競技大会で優勝しています。
この牧羊犬競技大会で優勝したことから、牧羊犬・家庭犬・ショードッグとして人気が上がり注目されるようになりました。
現在は、ショードッグとしての性格がワーキングドッグの血統に混ざるのを防ぐために、ワーキングドッグの系統とショードッグの系統は、明確に区別されて別々の登録団体で管理されています。
ワーキングドッグの系統は、WBC(一般社団法人ワールドケネルクラブ)、ショードッグの系統は、ANKC(オーストラリア・ナショナル・ケネル・カウンシル)となります。
近年は、オーストラリアをはじめ、イギリスやカナダなどで人気の犬種となっています。
オーストラリアンケルピーを飼うにあたって心配な病気
進行性網膜萎縮
進行性網膜萎縮は、遺伝性疾患で網膜にある光を受容する部分に異常が生じることで網膜が徐々に委縮し失明してしまいます。
夜間や暗いところでの目が見えにくくなり、夕暮れの散歩時に不安そうにしたり、溝に落ちてしまうということがみられます。
拡張型心筋症
心臓の筋肉になんらかの異常が起こり、全身に必要な血液を送ることができなくなりさまざまな症状が現れます。
咳をしたり元気がなくなり体重が落ちていきます。すぐに診察をしてもらいましょう。
小脳変性症
小脳の変性や奇形は、生まれたときからや早い時期から発症する先天性の疾患です。
歩行時にぎこちなく体が揺れてふらつくことなどの症状があります。
外傷により小脳が損傷して小脳障害が起こることもあるので、交通事故の予防や特に小型犬では抱っこしているときに落とさないことで小脳障害を引き起こす可能性が低くなります。
まとめ
オーストラリアンケルピーは日本国内では、たいへん希少な犬種になりますが、オーストラリアでは10万頭の飼育頭数があります。
陽気で非常に聡明でしつけがしやすい人気の犬種です。
スタミナがあり活発なので、散歩の時間やドッグランなどで思い切り運動をさせてあげましょう。
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