コラム
「ロットワイラー」の性格・見た目・寿命などを解説
ロットワイラーの性格
性格について
ロットワイラーは、リーダーと認めた飼い主さんに対して愛情と忠誠心が深い性格です。
静かで穏やかに過ごすことが好きで、飼主さんを喜ばせたい、守りたいという気持ちが強いです。
とても勇敢で落ち着いて状況判断が出来る賢さから自信にあふれています。
ロットワイラーの特徴って?
見た目について
がっしりとした筋肉質な体格に、垂れ耳と目の上には眉毛のようにタンがはいっているのが特徴です。
被毛について
ダブルコートで、オーバーコート(上毛)は硬く短い毛、アンダーコート(下毛)は柔らかい毛で覆われています。
比較的に換毛期以外は抜け毛の少ない犬種になります。
お手入れはラバーブラシによるブラッシングと、濡らしたタオルで拭いてあげましょう。
毛色について
毛色は黒のみで、タン(黄褐色、茶褐色)は目の上と頬、マズル、のど、胸、脚、尾の下にあります。
寿命について
平均寿命:8歳~10歳
ロットワイラーのルーツ
ロットワイラーは、古代ローマ帝国の時代まで遡るほどの最古の犬種の一つとされています。
古代ローマ軍は、長い遠征には兵士の食料となる牛の群れを連れて大移動をしていました。
その牛たちを追い立てたり兵士の護衛犬としての役目を担っていました。
古代ローマ軍の一部隊が、遠征先の南ドイツのロットワイル地方に連れていった犬たちと共に定住することになり、この地域の名前がつけられることになります。
ロットワイル地方では、牧羊犬として狼などから家畜を守る仕事や荷馬車を引く作業犬として働いていました。
後に、勇敢で警護犬として優秀なため、主人を護衛して財産を守る現金輸送犬として重宝され銀行より安全と言われるほどでした。
19世紀末に、ドイツで牛追いや荷馬車の牽引が禁止されると、ロットワイラーの多くは失業をしてしまいます。
この頃に、飼育数が大幅に減少して絶滅の危機になります。
しかし、愛好家たちによって守られて徐々に数を取り戻していきます。
20世紀になると、警察犬や軍用犬、救助犬などとして世界中で活動している人気を誇る犬種です。
ロットワイラーを飼うにあたって心配な病気
前十字靭帯断裂
前十字靭帯断裂は後ろ足の膝にある靭帯で、これが急激な運動(外力、外傷等)もしくは大きな負荷がなくても突然切れてしまうと後ろ足をかばって歩くようになります。
股関節形成不全
骨格形成期に骨の変形や関節の緩みなど形態的な異常が起き、骨盤の骨と後肢の骨が正常に噛み合わなくなることで様々な症状を引き起こす病気です。
後ろ足のふらつきなどの症状が現れます。 成長期の激しい運動を避け関節に負担がかからない生活環境にしましょう。
外耳炎
垂れた耳は、通気性が悪く耳道に細菌や真菌が繁殖することや耳ダニなどの寄生虫感染、アトピーやアレルギー、腫瘍などが原因となります。
一般的には、細菌や真菌による外耳炎が多く、これらは多湿になる梅雨時期などに悪化することがあります。
まとめ
パワフルな大型犬のロットワイヤーは、実は優しい性格で飼い主さんを守りたい忠誠心が高い犬種です。
警戒心や縄張り意識が強く初めての相手には、社交的に接することなく、まれに攻撃的になることも考えられます。
家庭に迎える場合は、ロットワイヤーを制止できる体力と専門の訓練士の指導を受けてのしつけの時間などが必要です。
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