コラム
「ハバニーズ」の性格・見た目・寿命などを解説
ハバニーズの性格
性格について
社交的で家族への愛情が深く、愛嬌があって愛想をふりまくかわいらしい性格です。
陽気で活発に遊ぶのが好きで、たいへん賢いので芸を覚えたりします。
また、本来大人しく従順で飼い主さんの言うことをよく聞き無駄吠えも少ない子が多いです。
長時間の留守番が必要な場合は寂しがるので、子犬の頃から留守番に慣れるトレーニングをしておきましょう。
ハバニーズの特徴って?
見た目について
小型犬ではしっかりとした体格をしており、ウェーブかかった豊かな被毛が特徴です。
体高と体調の比率は概ね3:4で少々胴長で短足になります。
被毛について
被毛は、艶やかで柔らかくウェーブがかかっています。
ダブルコートでオーバーコート(上毛)は密集していますが抜け毛は少なめです。
アンダーコート(下毛)がかなり少ないため室内の温度調整には気をつけてあげましょう。
毛色について
ハバニーズには様々なカラーがあり、フォーン(小鹿のような茶色)やゴールド、シルバーなど、単色の個体もいますが、ハバナ・ブラウン(光沢チョコレート色)、レディッシュ・ブラウン(深い赤茶色)、タバコ色(暗い赤みの黄色)など、2色以上が組み合わさったカラーもあります。
また、成長の過程で被毛の色が変わる個体もいます。
寿命について
平均寿命:14歳~16歳
ハバニーズのルーツ
ハバニーズの祖先は、地中海西部のビションタイプの犬といわれています。
16世紀前半にイタリアの商人が、スペイン領のテネリフェ島から貿易船でキューバに輸入されました。
キューバでは、貴族階級のみが飼える犬として広まり、献上犬として寵愛されていきます。
1953年にキューバ革命が起こると、亡命者と共に11頭の犬がキューバを出てアメリカへ渡りました。
この時のわずか11頭が、ハバニーズの原型となっています。そして、革命後は、マルチーズやプードルと交配されて改良されてきました。
2001年には、アメリカンケンネルクラブ(AKC)で公認を受けています。
現在では、アメリカの一般の家庭で飼われる人気の犬種になっています。
ハバニーズを飼うにあたって心配な病気
レッグ・カルブ・ペルテス病
レッグ・カルブ・ペルテス病とは、成長過程での栄養の供給不足で大腿骨(太ももの骨)の骨盤につながっている部分(大腿骨頭:だいたいこっとう)が壊死する(死んでしまう)病気です。
レッグ・カルベ・ペルテス病とも、大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)とも呼ばれます。
レッグ・ペルテス病が多くみられるのは、3~4カ月から1歳前後の若齢の小型犬です。
膝蓋骨脱臼
膝の皿の骨が正常な位置から外れてしまうことをいいます。
先天性と後天性があり、先天性は生まれつき膝の関節を覆う筋肉や骨の形などに異常があり、それが原因で脱臼を起こしてしまいます。
後天性の原因は、物理的なケガの影響や生活環境で発症します。室内であっても高い所から飛び降りたり滑りやすい床の上での生活などを避けましょう。
流涙症
涙が涙管からうまく排出されないために涙があふれ出て、目の周りや鼻の脇に「涙やけ」と呼ばれる色素沈着が起きることを流涙症といいます。
獣医師の指導の元、結膜炎や角膜炎が原因の場合は点眼治療を行います。逆まつ毛が原因であれば手術になることもあります。
まとめ
ハバニーズは、とても人懐っこくて陽気な性格をしています。何より人と一緒に過ごすことに幸せを感じる犬種になります。
そんなハバニーズは、犬と一緒に過ごす時間が長い方におすすめです。
感情表現が豊かで優しい表情のハバニーズは良きパートナーとなるでしょう。
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