コラム
「パグ」の性格・見た目・寿命などを解説
パグの性格
性格について
パグは、陽気で穏やかな落ち着いた性格の犬種になります。
とても明るく社交的で初めて会う人にも喜んで挨拶ができ他の犬にもおっとりしていて攻撃的になることがありません。
飼主さんへは愛情深くとても甘えん坊な子が多く、時には嫉妬から拗ねてしまうこともあります。
無邪気で素直なパグですが、子犬の頃に甘やかしがちにならないようにきちんとしつけを行いましょう。
パグの特徴って?
見た目について
パグは、シワシワの顔に丸い目、鼻ペチャでスクエアな体格と筋肉質のボディが特徴です。
耳は、前に垂れたものが「ボタン耳」、短く巻いたものは「ローズ耳」と呼ばれています。
尾はお尻の上でできるだけ硬く巻いているものが望ましく、二重巻きならさらによいとされています。
被毛について
パグは、滑らかな艶のあるスムースコートになります。
顔のしわや耳に汚れがたまりやすいので、ぬれタオルなどでやさしくふいて清潔に保つようにしましょう。
毛色について
毛色はシルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4種類。
ブラック以外では、マズルや耳、頬、前頭部、トレース(背筋に沿った黒い線)などは黒いほどよいと言われています。
・シルバー・・・銀色でややグレーがかった色
・アプリコット・・・フォーンの色に赤みをおびた毛色が入る
・フォーン・・・金色がかかった茶色
・ブラック・・・全身が黒色で通称「黒パグ」と呼ばれます。
寿命について
平均寿命:12歳~14歳
パグのルーツ
パグの歴史は古く紀元前2000年頃まで遡ります。
古代チベットの僧院で飼われていたマスティフという大型犬に、チベタン・スパニエルやペキニーズを交配して徐々に小型化されていきました。
紀元前600年頃に、仏教が中国に伝来された過程で、中国の王室で魔除けになる犬として大切に飼育されるようになります。
小さな宮廷犬として美術品や文献にその姿が描かれています。
16世紀には東インド会社がヨーロッパにパグを広めていきます。
オランダでは、スペインからの独立を志した「八十年戦争」の最中にウィリアム1世は、暗殺者から襲撃されますが、ポンペイという名のパグに命を救われます。
その後、ウィリアム1世はオランダ独立国家の初代君主となります。暗殺者から君主を守ったパグは、一躍英雄となり王家の犬となりました。
そして、パグは、王室の絵画に描かれたり王家の墓標に刻まれたりとても寵愛されてきました。
18世紀には、パグは絶大な人気を集めていきオランダ王室やフランス王室をはじめヨーロッパ各国へと広がっていきました。
日本へは明治時代に渡来したのではないかと言われており、高久兵四郎氏の今昔物語の文献にみられます。
パグを飼うにあたって心配な病気
壊死性髄膜炎
脳の一部に炎症が起こり発作や視力障害などが起こります。
発症する年齢は子犬でも成犬でも発症しますが、多くは1~3歳です。
発生率に性差はありませんが、雌では発情後に発症する例が多いようです。
気管虚脱
気管虚脱は、空気の通り道である気管が途中で潰れてしまい、呼吸ができなくなってしまう病気です。
いびきをかいたり、「ガーガー」と呼吸するようになります。 早めに病院で診てもらいましょう。
原因のひとつに、サイズの合わない首輪によって首がしめつけられることで気管を圧迫してしまいます。
胴体を固定するハーネスを使うと首への負担が軽減されます。
ピルピン酸キナーゼ欠乏症
ピルピン酸キナーゼという酵素が不足することで正常な赤血球が不足し貧血を引き起こします。
先天的な病気で、生まれた時からピルピン酸キナーゼが欠乏しているため貧血に慣れていることが多いですが、重篤な貧血を起こす可能性があります。
まとめ
パグは、鼻ペチャで少し困り顔がキュートで、弾むようなコミカルな動きが魅力的な犬種です。
運動が苦手で、食べることが好きすぎて太り気味になってしまう傾向があるので適度な散歩を行いましょう。
寒暖差に弱いため散歩をさせる時は、過ごしやすい気温や時間帯を選ぶようにしたり、秋冬は洋服を着せてあげるといいでしょう。
室内では、ペット用玩具やボールなどで一緒に楽しめる運動をすると喜びます。楽しく遊びながら無理なく運動を取り入れていきましょう。
- 犬種