コラム
「ボロニーズ」の性格・見た目・寿命などを解説
ボロニーズの性格
性格について
ボロニーズは、上品で大人しい性格をしています。
愛玩犬として改良されてきたため、素直で人懐っこく飼い主さんに従順で愛情深い犬種です。
家族以外にも、めったに吠えることもなく他の犬にもフレンドリーです。教えたこともすぐ理解できる賢さももっています。
ボロニーズの特徴って?
見た目について
ボロニーズは、体長と体高がほぼ等しく正方形のようなスクエアな体型をしています。
被毛について
被毛は巻き毛の長毛でシングルコートのため抜け毛も臭いも少ないです。
毛色について
純白のみ認定されています。
子犬期は、耳や体などにシャンパンカラーの模様がありますが成犬になるにつれて真っ白な毛色へ変化していきます。
寿命について
平均寿命:13歳~15歳
ボロニーズのルーツ
ボロニーズは、イタリア北部のボローニャ地方が原産といわれています。
紀元前300年代の古代ギリシャの哲学者のアリストテレスが地中海諸国の小さな犬について言及しており、この犬が祖先ではないかとされています。
古くからイタリアの大富豪のメディチ家が、王室や貴族たちへの贈り物にしていました。
15世紀頃から貴族たちの間で犬を抱いて肖像画を描くことが流行すると、可愛らしいボロネーズは多くの上流階級の貴族たちから高価な宝石を身に着け溺愛されてきました。
ゴヤやティツィアーノが貴族たちの姿を描いた肖像画にも、ボロネーズの姿を見ることができます。
二度の世界大戦では、貴族たちと避難して戦火を逃れます。そして、1980年代以降アメリカやイギリスへ輸出されるようになります。
日本国内では、あまり見かけることがない希少な犬種です。
ボロニーズを飼うにあたって心配な病気
膝蓋骨脱臼
膝の皿の骨が正常な位置から外れてしまうことをいいます。
先天性と後天性があり、先天性は生まれつき膝の関節を覆う筋肉や骨の形などに異常があり、それが原因で脱臼を起こしてしまいます。
後天性の原因は、物理的なケガの影響や生活環境で発症します。室内であっても高い所から飛び降りたり滑りやすい床の上での生活などを避けましょう。
流涙症(涙やけ)
流涙症は、涙の産生量と排出量のアンバランスにより目に涙が多く溜まり、過剰な涙が目から流れ出ることで起こります。
また、流涙症が原因で犬の目の付近に湿疹や皮膚炎が発生してしまうことがあります。
尿毒症
尿毒症とは、腎臓の機能が低下してしまうことにより、尿を正常に体外へ排出できなくなってしまう病気です。
尿毒症を患ってしまった場合、色の薄い尿が出るようになったり、食欲不振、強烈な口臭などが症状として現れます。
まとめ
貴族の寵愛をうけてきた愛玩犬らしくとても上品で可愛らしい犬種です。
たいへん飼いやすく飼い主さんを一途に思い愛情を寄せてくれるのも魅力ですね。
トリミングしてもらう時は、ふわふわな毛をいかしたり、テディベアカットなどカットによって表情がかわるのも楽しみになるでしょう。
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