コラム
「サモエド」の性格・見た目・寿命などを解説
サモエドの性格
性格について
サモエドは、古くから遊牧民と暮らしていたことから、人を信頼して従順でとても穏やかな性格です。遊び好きでとてもフレンドリーなため子供や他の犬とも仲良くなれます。また、甘えん坊でたいへんさみしがり屋な性格なので、飼主さんと多くの時間を過ごせることに幸せを感じます。
サモエドの特徴って?
見た目について
真っ白でふわふわな被毛に覆われた体は筋肉質であり、立耳で飾り毛の巻きしっぽが魅力的な大型犬です。
サモエドは、真っ黒なアーモンド型の目と鼻、口の両端が上がった「サモエドスマイル」と呼ばれる笑顔あふれる表情が最大の特徴です。
被毛について
サモエドはダブルコートで、上毛はかためで長く下毛は柔らかく密生しています。換毛期になると非常に多くの毛が抜けます。
皮膚病予防のためにも、少なくとも1週間に2~3回、できれば毎日ブラッシングをしてアンダーコートのケアをしましょう。
毛色について
・ピュアホワイト・・・真っ白な毛色
・ビスケット・・・白い毛色にごく薄い茶色の斑が混ざる
・クリーム・・・ホワイトより少し黄みがかったクリーム色
寿命について
平均寿命:10歳~13歳
サモエドのルーツ
紀元前からロシアのツンドラと呼ばれる極寒の地域で遊牧民のサモエゾ族と長く暮らしていました。
サモエドは、トナカイの牧畜や狼から家族を守る警護、狩猟やソリ犬などで活躍し、テントの中の人の暖をとるために共に寝ていました。
19世紀初頭には、人類史上初めて南極点へ到達したのは、ノルウェーの探検家アムンゼンと50頭のサモエドとされています。
19世紀後半に、イギリスの動物学者がサモエドをイギリスに持ち帰りました。
当時は、純白のサモエド以外にブラックやブラウンの毛色がいましたが、美しい雪のような白い被毛が評価されて白色のみが繁殖で残されてきました。
日本へ入ってきた時は大型犬で普及しなかったため、ドイツ犬のジャーマンシェパードとサモエドを交配した日本スピッツが1950年代にブームとなりました。
近年では、賢く穏やかなサモエドは一定の人気があります。
サモエドを飼うにあたって心配な病気
股関節形成不全
関節部分の骨の変形により股関節がかみ合わないために起こる疾患で大型犬によくみられます。
遺伝性と激しい運動や肥満などで股関節へ負担がかかる場合があります。
通常、生後1歳以下の子犬期に発症し、座るときに横座りをしたり足をひきずるようになったりなどで気づきます。
胃捻転
食べ物、液体などで胃が膨張してねじれてしまい治療をしなければ死にいたる病気です。 食後にすぐ運動や遊びを行うのを避けましょう。
熱中症
気温の上昇により体温が上昇し、呼吸が浅く速くなり口からヨダレを垂らす症状が見られ 時には死に至ることもあるので夏場は特に注意が必要です。
散歩の時間を早朝や日暮れ後にするなどの対策は大切です。
まとめ
サモエドスマイルが魅力的でとても愛情深い犬種なので、飼主さんを笑顔にしてくれて周囲にもフレンドリーで飼いやすい犬種です。
たっぷりと運動できる時間を作ってあげたり、夏の暑さがとても苦手なため、室内でのエアコンの効いた涼しい環境を保ってあげましょう。
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