コラム
「セントバーナード」の性格・見た目・寿命などを解説
セントバーナードの性格
性格について
大人しくて甘えたがりで温和な性格です。がまん強くて優しい性格で子供の遊び相手にもなります。
状況判断ができる賢さや、飼い主さんに従順で与えられたことは最後までやり遂げる責任感も併せてもっています。
セントバーナードの特徴って?
見た目について
大きな筋肉質な体に大きな顔をもち、目も耳も口も垂れて優しい表情が特徴です。
骨太な足に太く長いしっぽを優雅にゆらす姿は大型犬らしい威厳があります。
被毛について
硬い毛が密集して生えているショートヘアード(スムース・コート)と、直毛または少しウェーブのかかった長毛のロングヘアード(ラフ・コート)の2種類がいます。
毛色について
・ホワイト&レッドブラウン・・・白色をベースにレッドブラウンの斑模様が入る
・ホワイト&プリンドル・・・白色をベースに赤茶色にプリンドル(虎のような模様)が入る
・ホワイト&クリーム・・・白色をベースにやや黄色よりのクリーム色が混ざる
寿命について
平均寿命:10歳~11歳
セントバーナードのルーツ
紀元前2世紀に、ローマ帝国で軍用犬として使役されていたモロシア犬が祖先だといわれています。
スイスとイタリアの間にそびえ立つアルプスのサン・ベルナール僧院で最初は番犬として飼育されていました。
17世紀頃から僧院の近くの峠で、冬は-30℃と積雪のため遭難した人を救護する救護犬として活躍をしました。
セントバーナードの首から提げた樽には、ブランデーなどのアルコール度数の高いお酒が入れられており、雪山での遭難者の体を温めるためだといわれています。
中でも有名な『バリー』は、生涯で40人もの命を救ったとされています。バリーの死後は、功績を称えてスイスのベルン自然史博物館にバリーの剥製が置かれました。フランスでは、動物霊園の入口にバリーの記念碑が建てられて伝説として語られています。
20世紀までに、セントバーナードが救助した遭難者は2000人以上になるそうです。
セントバーナードを飼うにあたって心配な病気
股関節形成不全
関節部分の骨の変形により股関節がかみ合わないために起こる疾患で大型犬によくみられます。
遺伝性と激しい運動や肥満などで股関節へ負担がかかる場合があります。
通常、生後1歳以下の子犬期に発症し、座るときに横座りをしたり足をひきずるようになったりなどで気づきます。
拡張型心筋症
心臓の筋肉になんらかの異常が起こり、全身に必要な血液を送ることができなくなりさまざまな症状が現れます。
咳をしたり元気がなくなり体重が落ちていきます。すぐに診察をしてもらいましょう。
胃捻転
食べ物、液体などで胃が膨張してねじれてしまい治療をしなければ死にいたる病気です。 食後にすぐ運動や遊びを行うのを避けましょう。
まとめ
セントバーナードは、優しく賢い大型犬で憧れますね。
寒冷のアルプス山脈の出身なので暑さにとても弱いため、室内で涼しい環境を整えた飼育が望ましいです。
また、大型犬の飼育には、広いスペースと充分な運動ができる時間と体力が必要になります。
子犬の頃もかわいさは抜群ですが、大型犬のため成犬時のサイズは大きくなりますので慎重に検討しましょう。
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