コラム
「ドーベルマン」の性格・見た目・寿命などを解説
ドーベルマンの性格
性格について
アスリートのような筋肉質な体が美しいドーベルマンは、従順でとても甘えん坊な見た目とのギャップのある性格をしています。成長しても甘えん坊な子が多く飼い主さんと一緒に遊ぶことが大好きです。
学習能力が高く、学びたい好奇心から、しつけには真面目に取り組むことを好むため、しつけしやすい犬種となります。
繊細でテリトリー意識が強いため、飼主さんと家族以外には警戒心が強く攻撃的な行動に出てしまうことがあります。
子犬期から社会化のトレーニングを行い、他の人や犬にフレンドリーになるようにしつけていきましょう。
ドーベルマンの特徴って?
見た目について
ドーベルマンは、引き締まった筋肉質の体と、ピンと尖った耳に精悍な顔立ちの大型犬です。
特長的な尖った耳と短いしっぽは、断耳・断尾によって人工的に作られており生まれた時には垂れ耳で長いしっぽをもっています。
ドーベルマンには、ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプの2種類がいます。
ヨーロピアンタイプは、ドイツで誕生した元々の警護犬向きの体の大きいタイプです。
一方、アメリカンタイプは、一回りほど小さくて家庭で飼育されたりショードッグとして活躍しています。
被毛について
被毛は光沢のある短毛のシングルコートをしています
毛色について
ドーベルマンは、主に2つの毛色があり、ブラック&タンとブラウン&タンになります。
ベースの色に、タンとして眉毛や両頬、喉、前胸、足先、尾に茶褐色などの色が入ります。
公認されていませんが、まれに、ブルー(暗い灰色)、イザベラ(薄茶)、アルビノ(クリーム)がいます。
・ブラック&タン・・・黒色がベースで茶褐色のタンが入ります。最も一般的なカラーになります。
・ブラウン&タン・・・明るめのブラウンがベースで赤褐色のタンが入ります。
寿命について
平均寿命:10歳~13歳
ここ数年でフードも色々な物が出て医療も発達していますので寿命はあくまでも目安となります。
飼育環境により変化しますので、健康管理には気を付けてあげましょう。
ドーベルマンのルーツ
19世紀のドイツでフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマンという人によって作出されました。
彼は収税吏(税金を集金する人)という仕事柄、お金を持ち歩いていたので常に泥棒に怯えていました。
そのため優秀な護衛犬を必要としていた彼は、放浪犬の中からジャーマンピンシャーを選び、ロットワイラー、ジャーマンシェパードなどを交配していきました。さらに、低かった体高が、グレーハウンドを加えたことで、現在のドーベルマンの姿になったといわれています。
1876年のドッグショーに初めて登場して、しなやかな美しい外見と知性の高さに人々が驚きドイツ中に人気が広まりました。
ドイツ国内では、警察犬として採用されるようになり、日本へは1930年に軍用犬として渡ってきました。
現在は、家庭犬以外でも警察犬、麻薬探知犬などとして活躍しています。
ドーベルマンを飼うにあたって心配な病気
ウォブラー症候群
「後部頚椎脊髄症」「頚椎すべり症」とも呼ばれる病気で、頚部に痛みが生じることで首を動かす動きに違和感を覚えたり、首のあたりを触られると怒ったりします。
後ろ足のふらつきや特徴的な歩行があらわれることもあります。何かおかしいと思ったら動物病院を受診するよう心がけましょう。
胃捻転
大型の犬種がなりやすい傾向にあります。 食べ物、液体などで胃が膨張してねじれてしまい治療をしなければ死にいたる病気です。
食後にすぐ運動や遊びを行うのを避けましょう。
拡張型心筋症
心臓の筋肉になんらかの異常が起こり、全身に必要な血液を送ることができなくなりさまざまな症状が現れます。
咳をしたり元気がなくなり体重が落ちていきます。すぐに診察をしてもらいましょう。
まとめ
ドーベルマンは、見た目が番犬の怖いイメージがあるかもしれないですが、本来はとても穏やかで知的で、飼い主さん家族に忠実で感受性も豊かなすばらしい犬種になります。
飼主さんが大型犬を何かあった場合に制御できるように、子犬の頃から主従関係をはっきりしつけて社会化を充分に行いましょう。
たくさんの運動と遊びで信頼関係を築くと最高のパートナーとなってくれるでしょう。
- 犬種