コラム
「ラブラドールレトリバー」の性格・見た目・寿命などを解説
ラブラドールレトリバーの性格
性格について
ラブラドールレトリバーは、温和で優しい性格をしています。
家族には愛情深く接してくれ、家族以外の人や犬にも攻撃性を見せることなく穏やかに接してくれるでしょう。
たいへん賢く飼い主の言うことには従順に従ってくれるためしつけの行いやすい犬種です。自分で判断し行動する能力を持っている為、優秀な盲導犬や警察犬などの使役犬として活躍しています。
しかし、自己判断できる賢さを持つゆえに飼い主が矛盾した行動をとると混乱するため注意が必要です。
ダメなことはダメだということ、褒めてあげるところではきちんと褒めてあげるというような基本的なしつけを守ることが大切になります。
ラブラドールレトリバーの特徴って?
見た目について
幅の広い垂れた耳に優しいお顔が特徴的です。
体は筋肉質のしっかりとした体格をしており、オッタ―テイル(カワウソの尾)と呼ばれる根本が太く長く比較的平べったい尾っぽの持ち主です。
珍しいことに狩猟犬として水辺で活躍していたためか、指と指の間に水かきがあります
被毛について
ラブラドールの被毛はまっすぐでやわらかい短毛が密集しています。
また、水猟犬として働いていたため水をはじく性質をしています。
ダブルコートの為オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2重構造になっています。
換毛期以外にも抜け毛の多い犬種となるのでこまめなブラッシングが必要となります。
トリミング以外にもトリミングで取り除けない毛や汚れを取り除くために月1回程度のシャンプーをするとよいでしょう。
毛色について
ラブラドールの被毛の色は「イエロー」「ブラック」「チョコレート」の3種類あります。
一番人気があるのは「イエロー」でクリームっぽい色合いをしていて柔らかく優しい印象です。
ブラックもイエローと負けず劣らず人気です。
実は一番歴史的に古いのはブラックだといわれています。
チョコレートは珍しい毛色となり「レバー」と呼ばれることもあります。
寿命について
平均寿命:10歳~12歳
ここ数年でフードも色々な物が出て医療も発達していますので寿命はあくまでも目安となります。
飼育環境により変化しますので、健康管理には気を付けてあげましょう。
ラブラドールレトリバーのルーツ
ラブラドールはカナダのニューファンドランド島で16世紀頃にもちこまれたセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグの血を引いています。
この犬は物怖じなく水に飛び込み上手に泳ぐなど水辺でその能力を遺憾なく発揮し、漁の際のアミの引き上げやこぼれた魚を回収するなど漁師の手助けを行っていました。
1820年にイギリスの貴族、マルムズベリー伯爵が船で働くセント・ジョンズ・ウォーター・ドッグ見て、すぐにイングランドに持ち帰えりました。その後、改良されラブラドールレトリバーが誕生しました。
現在いるラブラドールは1880年にマルムズベリー伯爵がバクルー公家に送られた「エイヴォン」と「ネッド」の二匹の子孫であるといわれています。
起源はカナダですが、改良されラブラドールとして誕生したのはイギリスであるためイギリスが原産国となっています。
現在、日本でも盲導犬や警察犬または麻薬検知犬など様々な場所で活躍する姿を見ることができます。
2008年の遺伝子の研究結果ではラブラドールが日本犬に極めて近い犬種であるということが分かっており、アメリカ先住民によりアジアよりアメリカへ連れ帰った犬種が祖先であるということが判明しました。
この研究結果により、より日本になじみ深い犬種であることがわかります!
ラブラドールレトリバーを飼うにあたって心配な病気
悪性腫瘍(がん)
犬種全体で見てもラブラドールは悪性腫瘍を発症しやすい犬種です。
中でも骨肉腫は大型犬に多く見られ、手足にできやすく発症すると痛みが現れます。
また、移転性の高いがんの為ご追っておくと肺などにあっという間に移転してしまいます。
治療法としては、外科手術や抗がん剤の投薬治療などがあります。
歩く際に足を引きずって歩いていたり、痛がるしぐさなどのサインが現れたら発症している可能性があります。
すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
皮膚病
ダブルコートで被毛の多い犬種に発症しやすい病気です。
蒸れやすく細菌が繁殖しやすく、きちんとお手入れができていないと汚れがたまりやすく皮膚病になりやすい傾向にあります。
頻繁にかきむしったり、脱毛していると発症している可能性があるので病院で診てもらいましょう。
一般的な要因は、常在菌が増殖したりすることが要因とされていますが、ノミやダニ、埃等が原因で起きる「アトピー性皮膚炎」などもあります。
ラブラドールのような大きな耳が垂れ下がっている犬種は耳の内部で雑菌や寄生虫が要因で発症する「中耳炎」にも注意してあげましょう。
環境の要因が大きいので、愛犬が生活するスペースを清潔に保ってあげることが大切です。
股関節形成不全
股関節の異常な発達や成長の過程で嚙み合わせが悪くなる病気で、遺伝性の疾患とされており、大型犬に多く発症する病気とされています。
生後6か月を過ぎたころから兆候がみられます。
痛みを伴うため不自然大きく腰を振りながら歩いたり、歩く際に両後ろ足を飛び跳ねるように使うようになります。
軽度の場合は痛み止めなどで痛みを鎮静させ関節を安定させることで治ることもありますが、それで治らない場合に外科手術を必要とします。
大人になって発症するケースもあるので、滑りやすいフローリングや過度な運動に注意しましょう。
胃捻転
何らかの原因で拡張された胃がねじれてしまう病気です。
どの犬種でも発症のリスクはありますが大型犬に多く、ドカ食いやストレスなどの原因で発症します。
初期症状として、腹部の膨張や歯や舌の粘膜の色が青白いなどの見た目の変化や、苦しそうに呼吸をしていたり、空嘔吐などがあります。
上記の症状が見れれる場合はすぐに獣医さんに相談しましょう。
発見が遅いと、多臓器不全や呼吸困難などで命を落とす可能性があります。
愛犬が早食いではないかなど食事方法などを確認し、食器などを変えたりなどできる範囲の対策は行いましょう。
まとめ
現在、いろんな場所で活躍が確認できるラブラドールですがまさかルーツはアジアにもあったのは親近感がありますね。
運動が大好きなラブラドールレトリバーは、ドッグランや大きめの公園でかけっこのほかにフリスビーやボール遊びなどで遊んであげるとよいでしょう。 また、泳ぐことが得意なため川や専用プールのある場所に連れて行くときっと喜んでくれるでしょう。
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