コラム
「柴犬」の性格・見た目・寿命などを解説
柴犬の性格
性格について
とても勇敢で忠実な犬種です。
飼い主さんには甘える姿を見せ「一途」な性格をしています。
また、自立心の高い犬種なので嫌なことは頑なに拒む頑固なところも見受けられます。
警戒心も高いため番犬に向いているといえるでしょう。
柴犬の特徴って?
見た目について
ピン立った三角の耳にくるんと巻いたふわふわの巻きしっぽが特徴的です。
顔つきも2種類あるといわれており、目鼻立ちがくっきりしている頬の張った丸顔の「タヌキ顔」と凛々しくあっさりとしたお顔立ちにほっそりした面長の「キツネ顔」があります。
体つきは筋肉質でしっかりとした骨格を持っています。
被毛について
柴犬の被毛は短く少し硬めでダブルコートの為オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2重構造になっています。
その為換毛期以外にも抜け毛は必然的に多くなります。
こまめなブラッシングを心がけてあげましょう。
また、シャンプーをしてあげることでブラッシングで取り切れなかった抜け毛や汚れを取り除くことができます。
毛色について
被毛の色は定番の「赤」に「黒」「胡麻」「赤胡麻」「黒胡麻」「白」があります。
※JKC(ジャパンケネルクラブ)や日本犬保存会などの犬種団体によっては認定色が異なります。
寿命について
柴犬の平均寿命は小型犬とほぼ同じくらいだといわれています。
適切な環境を整え、体調管理を行うことで平均寿命以上に生きる子もいます。
平均寿命:13歳~16歳
ギネス記録は、なんと26歳8カ月!
人間の年齢に換算すると約125歳です!
柴犬のルーツ
柴犬は日本原産で日本にいる6種の日本犬のうちで飼育頭数が一番多い犬種です。
また、日本が一番飼育頭数の多い国です。
柴犬の祖先は縄文時代より人と生活を共にしており、本州各地で飼われており野鳥や小動物の狩る猟犬でした。
信州や美濃や山陰などの広い地域で飼われていましたが、明治以降、外国産の犬との交雑などの理由で日本犬の頭数が激減しました。
1928年に日本犬保存会が設立され、日本犬保護を目的に猟師から猟犬として育てられた日本犬を譲り受けるなどの活動が行われました。
現在飼われている多くの柴犬のルーツを辿ると、1930年に生まれた日本の古来種である石州犬「石」へと繋がります。
1939年、島根県西部にて飼われていた「石」と呼ばれたオスの石州犬と四国の生まれの「コロ」との間に「アカ」が誕生します。
その後の1948年には「アカ」とその兄弟より、オスの「中」が誕生しました。
「中」は様々な展示会で最優秀賞を受賞し、その子孫は戦後の食糧難や感染症などの困難を乗り越え子孫を繁栄させました。
その為、大多数を占める柴犬は「石」「アカ」「中」の一族の血を引いています。
柴犬を飼うにあたって心配な病気
皮膚病
柴犬はダブルコートで被毛の多い犬種です。
そのため、きちんとお手入れができていないと汚れがたまりやすく皮膚秒になりやすい傾向にあります。
頻繁にかきむしったり、脱毛していると発症している可能性があるので病院で診てもらいましょう。
一般的な要因は、常在菌が増殖したりすることが要因とされていますが、ノミやダニ、埃等が原因で起きる「アトピー性皮膚炎」などもあります。
環境の要因が大きいので、愛犬が生活するスペースを清潔に保ってあげることが大切です。
膝蓋骨脱臼(パテラ脱臼)
膝関節が脱臼してしまう柴犬など小型犬~中型犬にも多く見られる疾患です。
膝蓋骨(膝のお皿)が内側や外側に外れることが原因です。
生まれつき外れやすかったり、足を捻ったことなどが原因の場合があります。
また、骨自体が細くあまり強くないので骨折も多い犬種となります。
高いところからの落下や滑りやすいフローリングや肥満などで悪化したり、発症するケースも少なくないので環境の見直しや愛犬の体調管理を行ったりすることで事前に防ぎましょう。
認知症
高齢になると徘徊したり、同じ場所をぐるぐる回ったり、生活リズムの昼夜逆転、トイレの失敗が多くなったりという症状が出てきます。
人間と同じく犬でも同じような症状が現れ、また、原因もはっきりとわかっていません。
その為完治させることはできませんが、予防や対策は可能です。
知育玩具で遊んだり、散歩コースを変えるなど刺激的な生活を送ることで脳が活性化されます。
白内障
目の中の水晶体が白濁し視力が低下してしまう病気です。
多くの場合が高齢化に伴い発症します。
まとめ
日本では、身近で親しみある日本犬ですが天然記念物に指定されており、近年では世界中で柴犬の人気が高まっています。
柴犬は、見た目のかわいさと愛嬌のあるしぐさに加えて飼い主さんへの忠誠心の高さからも飼いやすい犬種だといえます。
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