コラム
子犬選びに重要な4つのポイントとは!?

子犬選びに重要な4つのポイントとは!?
初めて子犬を飼おうと決めたら、まずはどんな犬種にしようか、どの子犬がいいかとワクワクした気持ちになるものです。ネットや本で様々な犬種を調べたりと早速行動する方もいらっしゃるでしょう。世の中にはたくさんの情報が溢れていますし、犬を飼っている知り合いやペットショップの店員さんから話を聞くこともできると思いますが、実は「どんな子犬を選んだらよいか」ということは分かりにくく人によってライフスタイルも違います。
今回は子犬を飼う時の選び方をいくつかのケースに分けてご紹介します。愛犬と過ごす期間は十数年もの長い時間になるはずです。初めて迎える愛犬と無理なく楽しく暮らすためには、自分に合った子犬を選ぶことがとても大切ですので、ぜひ参考にしてみてください。
よく子犬を観察すること
愛犬選びには犬種だけでなく“子犬と飼い主さんとの相性”を見ることもとても大切です。それぞれに違った個性や雰囲気があります。とりわけ初めて犬を飼うという方の場合は、まずは実際にたくさんの子犬に会ってじっくり観察することをおすすめします。
●呼びかけに対する反応
実際に子犬を見に行ったら、ぜひ確かめていただきたいのが「呼びかけ」への対応です。
子犬を前にしたら「おいで」などと呼んでみてください。目をじっと強く見つめる、上から覗き込むといった行動は子犬を緊張させてしまうので、しゃがんで笑顔で優しく声をかけるのが子犬の本来の姿を見るコツです。
人を見つけて楽しそうにそばに来ている
非常にフレンドリーで好奇心旺盛、人間大好きなタイプでしょう。仲良くなりやすい反面、気が強い子や、興奮しやすい傾向があるかもしれません。
遊び好きでやんちゃさんかも、しっかりとトレーニングに取り組むことが出来る飼い主さん向けです。
興味津々な様子ですぐに駆け寄ってくる/すぐに駆け寄って吠える・鳴く
社交的で反応がよく、コミュニケーションがとりやすい性格の子犬や、しっぽを振る・手をなめようとする子犬は甘えん坊で愛嬌たっぷりの甘えん坊タイプといえるでしょう。
この時に大はしゃぎする場合は、連れ帰った後も興奮のスイッチが入りやすい傾向があります。飼い主さんは落ち着いて対応できる方が良いでしょう。
駆け寄ってきたあと吠えている場合は、遊んで欲しいと訴えているケース(活発で興奮しやすい甘えん坊タイプ)と、警戒して吠えているケース(勇敢・怖がりタイプ)に分かれます。
さらに警戒心が強いケースは、子犬の社会化のため子犬と遊びながらの人慣れが重要になります。
少し考えてから近づいてくる/じっと見て興味を示すが、近寄らない
慎重に観察している子犬は頭が良くまわりを見るタイプで、しっかりと考える力がある賢い子の可能性が高いです。一貫性のあるしつけをするとよく覚えてくれるでしょう。慣れると本来の性格が出て甘えん坊になったり大はしゃぎしたりする場合もあります。
マイペースで頑固なタイプの子犬もあまり率先して近寄ってこないことがあります。基本的に落ち着いている様子なら、性格的にはおとなしくて穏やかな子犬といえそうです。
気づいてチラッと見るがすぐに興味をそらす/呼びかけにまるで無反応
臆病な子犬やシャイな子犬の場合は、呼びかけられたことに気づいても懐くまでは警戒して寄ってこない可能性が高いです。このタイプの子犬は、飼い主さんや家族、環境を一通り確かめて安心することが出来ればちゃんと懐いてくれます。
怖がりではなくても独立心旺盛で人に興味がないタイプの子犬も、初対面では興味がなさそうなそぶりを見せます。信頼する飼い主にだけは甘える姿も。このタイプの子は留守番が得意な傾向があります。
また、あまり良いことではありませんが、飼育環境がよくなくてストレスが溜まっている子犬や、体調がすぐれない子犬も呼びかけに反応しないことがあります。
子犬の体型はやせすぎていないか、健康そうかなど販売されている場所の雰囲気もあわせてよく観察してみましょう。
●なでたり抱っこしたりした時の反応
子犬と触れ合うことが出来る場合は、ぜひ優しくなでたり抱っこしたりして反応を確かめてみましょう。暴れる子はやんちゃで抱かれるよりお散歩に行きたいタイプ、されるがままの子はおとなしい性格、尻尾を丸めて震える子は怖がりで警戒心が強い、尻尾を振って手や顔をなめようとするのはフレンドリーなど、子犬の反応からその性格が感じられるはずです。自分にはどんな子犬があっているかを相性を確かめながら観察してみましょう。
※子犬の性格や反応を知りたいからと言って、大声を出したり体やショーケースを叩いたり、子犬を威嚇・威圧することはNGです。
血統から判断できることも
子が親に似るのは人間も犬も同じ。子犬の性格の傾向や、どのくらい大きくなるのかなど、血統を知ることである程度予想することができます。例えば、ショードッグとして活躍する親犬を持つ子犬は、他の子犬と比べて訓練しやすく堂々としているといわれます。素晴らしい血筋を持った子犬は、他の子犬よりも値段が高く設定されます。親犬がショーで優秀な成績を収めている場合は血統書に記録が残ります。
但し、最近流行のミックス犬種は、血統書が存在しないので確認し辛いです。
ブリーダーの犬舎見学がおすすめ
子犬のお迎えは、ブリーダーに直接連絡をして子犬を見せてもらい、その犬種や血統について詳しい説明を聞いて納得してから子犬を迎えるのがおすすめの方法です。
ブリーダーは犬種と血統のプロというべき存在です。
犬には多くの犬種があるため、犬種ごとにそれぞれたくさんのブリーダーが存在します。また、一つの犬舎で扱うことが出来る犬の頭数には限りがありますので、常時、子犬がいる訳ではありません。
そのため、人気のブリーダーは新しい子犬が産まれる前からすでに購入希望者が殺到して予約が埋まっているということもあるほどですが、待っている間に、飼い主側は犬を飼う心構えや勉強が十分にできますし、結果的には育てやすくて健康で美しい子犬を迎えることが出来るでしょう。
また、まだ迎えたい犬種が決まっていない方や、たくさんの子犬が見たいという方は、いくつかの犬舎を検討する必要があります。
このようにブリーダーから子犬を迎えるということは、良質な血統を持つ子犬たちの中から愛犬を選ぶことが出来て、その犬をよく知るプロからのアドバイスが受けられるので、ライフスタイルや希望に合った子犬を迎えることが出来るでしょう。
●犬舎見学するには
基本的には、購入の意思のない方が犬舎見学をするのはマナー違反に当たります。見たら絶対に購入しなければならないということはありませんが、まだ犬種で迷っている時などは事前に伝えておいた方が良いでしょう。
●事前に予約確認が必要となる
ブリーダーの犬舎見学は基本的に事前予約が必要です。ブリーダーの紹介ページを確認し、「この犬舎が見たい」「この犬舎の子犬が欲しい」と決まったら、それぞれのブリーダーに見学の予約を申し込んでから訪問します。
尚、見学当日に複数の犬舎やペットショップを訪れることはNGです。ワクチン接種前の幼い子犬は免疫力が弱いので、感染症を防ぐためルールを守って見学をしましょう。
まとめ
子犬を、ブリーダーから迎える場合は、最終的には飼い主となる方が「この子がいい」と納得することが大切です。家族となる縁のある子と出会えたなら、ブリーダーや動物病院、しつけ教室などプロに相談しながら愛犬と生涯にわたって楽しい時間を共に過ごしましょう。
- 特徴