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犬の正しい抱き方~間違った抱っことは?

犬の抱っこの必要性
犬と暮らしていると、病院やトリミングサロンへ出かける時には抱っこしなければならない場面がありますね。
普段は意識していない犬の抱き方は、正しい抱き方をしていないと背骨や関節への負担をかけているかもしれません。
正しいやり方を見直して基本をおさえておきましょう。
また、人は犬を抱き上げてふれあうことで、幸せホルモンの『オキシトシン』が脳内に分泌されます。
犬も人に抱っこをしてもらい温もりを感じることで、良好な関係に喜びを感じるオキシトシンの同様の効果があります。そのためお互いに心地の良さを感じて絆が深まるでしょう。
病院や外出時
動物病院では、抱っこして診察台に犬を乗せなければならない場面もあります。
またペットホテルへ向かうなどの外出時にペット用のキャリーに入れる際は、抱っこが必要になるでしょう。
他にはカートや車での利用時には、抱っこが出来ないと乗せるのが難しくなるため出来ると役立ちます。
散歩時に対応が広がる
犬の散歩では、道路脇の自転車の駐輪や人混みを避けた方がいい時は、抱っこをしてその場をすぐに移動することが出来ます。
他の犬とすれ違う際に、興奮を抑えるために抱っこして落ち着かせることもいい選択です。
また犬の散歩中に、甘えたくて急に止まって動かない場合は、抱っこして帰る方法がとれれます。
周囲への配慮
犬との同伴がOKな施設やホテルでの公共の場では、犬が苦手な人やアレルギーの方も利用しています。そのような他の方への配慮で抱っこして行動するのが望まれる場所もあります。
また犬が、知らない人や犬に怯えたり威嚇しているケースでは、抱っこして場所を移動する必要があります。
周囲に配慮して小さな事でも回避出来るようにしたいですね。
正しい抱っこの仕方3つのポイント
➀横から抱き上げる
犬どのサイズの犬にも共通するのが、犬を横側から抱き上げるということです。
正面や背後からだと、警戒心から抱き上げた直後に暴れてしまうおそれがあります。
➁背中は水平に
背中には、背骨と脊髄があり背骨は体の支柱となる骨で、脊椎は脳からの神経が通っていて体の大切な役割をしている箇所になります。ここに負担をかけないように、背中は水平に保つように抱っこしましょう。
特に体の長いダックスフンドは腰を支えてあげましょう。
③体を密着させて保定
抱っこしている時は、飼主さんの体と犬の体を必ず密着させて保定しましょう。しっかり密着させることで重心が安定し、人の腰への負担が減ります。
そして犬には高い位置での抱っこに安心感を与えることができ同時に落下の危険性も減るので安心です。
小型犬~中型犬の抱き方
小型犬は、比較的に体よりも頭の方が重いため頭側の前足の脇下をしっかり支えることがポイントになります。
ここでは、基本の犬の体の両側から手を差し込みしっかり密着させてから抱き上げる方法を紹介します。
1.飼主さんの前に犬を横向きに立たせます。
2.飼主さんが姿勢を低くして、片手を犬の前足の脇の下からくぐらせて犬の体をおさえます。
3.もう一方の手は、犬の体の上から覆いかぶさるようにして、お腹の辺りに手を差し入れます。この時に差し入れた手の腕と飼主さんの体で犬を挟さみます。
4.犬の体が水平になるように抱えて、ゆっくりと立ち上がり姿勢をおこします。この時に、先程のお腹の辺りに差し入れた手の肘を自分の体に引き寄せます。立ち上がると、犬は飼主さんの最初に差し入れた手の腕に前足を揃えていて、犬のお尻はもう片方の腕に乗せている状態になります。
大型犬の抱き方
一般的には、成犬時の体重が25kg以上が大型犬とされています。体重が重く、力も強いので抱っこして不安定な場合は無理をしないように気を付けましょう。
大型犬の抱っこのコツは、足の屈伸の力で持ち上げてから背筋を伸ばすことになります。また、降ろす時は前足から床に着くようにしてあげると犬の腰に負担がかかりません。
1.飼主さんの前に犬を横向きに立たせます。
2.片膝をついて腰を落とします。
3.両手を広げて、犬の前胸あたりと後ろ足の膝あたりを抱えこむようにして自分の体を密着させます。
4.犬を水平に抱えて膝を伸ばしながら立ち上がり背筋を伸ばします。
間違った抱き方
犬の間違った抱っこを繰り返していると、背骨や関節への負担からヘルニア症状を引き起こしてしまう可能性があります。
また抱っこする側の私たちも体を反ったり前かがみの姿勢は、慢性的な腰痛へ繋がってしまいます。
他には、小さなお子さんは力が弱く、犬がすり抜けて落下する事故が起こるため注意が必要です。小さい子には、座って膝に犬を乗せてあげるようにしましょう。
両脇に手を入れて抱っこ
犬の両脇に手を入れて持ち上げる抱っこでは、犬の肩や足の付根を痛める危険性があるので避けましょう。
犬には、人のような鎖骨がなく前足を横に広げることができないため、そこに力が加わると関節を痛めてしまいます。
小型犬では痛がる子もいるので気を付けましょう。
直立抱っこ
人の赤ちゃんを抱っこする時のように、向かいあった状態で頭が上で足を下にする抱っこは、犬の腰に体重がかかる椎間板ヘルニアの恐れがあるためやめましょう。
特にコーギーのように胴長の犬種は気をつけてあげましょう。
そして、犬がよじ登って肩を超えて落下する事故が多いのもこの抱っこが原因となります。
下半身が支えられていない抱っこ
犬を抱っこした時に、犬の足がブラブラしているような下半身を支えられていない不安定な抱っこは、腰に負担がかかるのと足をバタつかせる反動で落下の可能性もあり危険なため下半身は支えてあげるようにしましょう。
仰向けのお姫様抱っこ
仰向けに抱っこすると、背中が湾曲した状態となり背中に大きな負担がかかるためやめましょう。
抱っこが嫌いな犬はどうするの?
犬用スリリング
人の赤ちゃんの抱っこ紐のような使い方をするペット用のスリリングを、短時間の使用で利用しましょう。
犬の体がすっぽり入ることと、足が袋状の底に着くので犬が安心して入ってくれます。
犬を入れて両手が使えるメリットがありますが、デメリットは公共の場では利用できない事と、長時間の使用は犬の関節に負担がかかります。
バスタオルで包んで抱っこする
何をやっても抱っこできない時は、犬をバスタオルで包んで下からすくいあげるように抱いて持ち上げるといいでしょう。
膝に乗せることに慣れさせる
抱っこの練習は、まずは飼主さんの膝で抱っこができるように、膝の上におやつを置いて食べさせることや、膝に乗ったらおやつをあげるようにすることで膝に乗せる練習をします。そして背中やお尻をさわることに慣れさせていきます。飼主さんと体をくっつけていると嬉しくていいことがあると学んでくれます。
膝に乗れるようになったら、膝の上で抱っこしている時にリラックスするように声をかけて撫でてあげましょう。
次に、基本の抱っこを最初はゆっくりと行います。高さを怖がるようであれば飼主さんが椅子に座りましょう。
焦らずにゆっくりと進めて抱っこ好きな子にしましょう。
まとめ
間違った抱っこの仕方で、犬の関節への負担や思わぬ落下事故につながることがあるため、正しい抱っこを身につけるようにしましょう。
正しい方法の抱っこができると、苦手意識がなくなり犬も安心して身を任せてくれ、飼主さんとのスキンシップや様々な場面でスムーズに抱き上げることが出来るメリットとなるでしょう。
抱っこが苦手な子は嫌がったら無理に行わず、犬が落ち着いている時にゆっくりと慣らしていきましょう。
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