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犬の歯磨きの仕方を解説~歯周病予防と上手にできるコツ

犬の歯のしくみについて

近年は犬の平均寿命が延びて、犬も高齢に伴い人と同じように高い確率で歯周病を発生することが分かっています。
口の中の衛生環境を守るためには、子犬の頃から歯磨きを習慣にすることで歯周病の発症率を下げる予防に役立ちます。
ここでは、歯の基本知識や歯周病についてご紹介します。

犬の歯のしくみとは?歯の基本知識

子犬の歯は、生後3週間頃から乳歯が生え始めます。
そして、生後4か月~7ヶ月の期間で乳歯から永久歯に生え変わります。
人の歯が永久歯を入れて32本に対して、犬の永久歯は人より多く42本あります。

犬が歯周病になりやすい理由

犬は人と違って多くの歯が薄く尖った形状で、口内がアルカリ性のため虫歯菌が発生しにくい環境になります。
一方、口内がアルカリ性のために、歯垢が歯石に変化しやすく歯周病の発生が非常に高いことが知られています。
ちなみに、人の歯垢が石灰化するまでにはおよそ2週間かかりますが、犬は3日~5日程度で歯石に変化します。
また人の唾液に含まれている糖やタンパク質を分解するアミラーゼが犬の唾液からはほとんど出ないことも理由になります。

犬の歯周病とは?

歯周病とは、歯垢の細菌が原因となり歯肉が炎症を起こし、歯周組織が次第に破壊されて進行すると、歯が抜けて歯を支えている顎の骨が溶けて骨折することもあります。
そして、顔や頬の腫れや鼻血の症状が現れます。特に、歯周病は他の腎臓、肝臓、心臓疾患の関連性のある病気を誘発してしまいます。

歯磨きの頻度はどのくらい?

人と同じく毎日行えることが理想ですが、出来れば3日に1回行えるようにできる範囲でやってあげましょう。

歯磨きを始めるのはいつ頃?

歯磨きのトレーニングは、本格的に歯ブラシを使って始めるのは、永久歯が生え揃う時期の生後6か月~7ヶ月頃からスタートするのがいいでしょう。
それ以前は、トレーニング開始前までの生後3か月~5ヶ月は、生え揃った乳歯が抜けて、永久歯が生えてくる時期で歯並びに注意が必要な時期になります。
噛み合わせが正しいか、不正結合になっていないかを動物病院でチェックしてもらいましょう。
この頃は、体や顔まわりを触ることに慣れる練習をしましょう。
また口の中に指を入れると甘噛みの癖がついてしまうため、まだ口の中は触らないようにしましょう。

犬の歯磨きの準備

歯磨きを行う前には、次のようなことに慣れておきましょう。
これが出来るようになると、歯磨きがグンと楽に行えます。

『触られてじっと出来る』

犬の顔を前に向けるようにして膝に乗せて、犬の体を撫でて膝の上でリラックスしてじっとするということをマスターしましょう。
声をかけておやつをあげて、口元を撫でてあげることを繰り返すと、膝の上にいるとおやつがもらえて口元を触ってもじっとできることを学習してくれます。

『口の中に歯ブラシを入れて平気』

歯ブラシに慣れてもらうには、最初に歯ブラシを見せてからおやつをあげます。歯ブラシを、少し噛んでもらって警戒心を解きましょう。
次に、歯ブラシに犬の好物の味がする歯磨きジェルつけてなめさせます。次第に咥えたり口の中に入れるようになります。

歯磨きのやり方の⑤ステップ

用意する物

・ペット用の歯ブラシか子供用の小型歯ブラシ
・ペット用の歯磨き粉(ペースト)
・ごほうびのおやつ

ステップ➀ 口をさわる

犬の唇をやさしくめくる

ステップ② 歯ブラシをあてる

歯ブラシに歯磨き粉をつけて、犬の前方の大きな犬歯に軽くあてます。

ステップ③ やさしくみがく

次に、奥歯の歯茎の境目に45℃斜めに歯ブラシを当てて横に動かして1本づつ磨きます。奥歯を磨くのを嫌がる場合は、ステップ②に戻って歯に歯ブラシがあたることに慣れるように繰り返します。

ステップ④ 反対側もやさしくみがく

表面の歯が終わったら、犬の顔を横に向けて、口を開けた時に見えている反対奥側の歯も同様に磨いていきます。

ステップ⑤ ほめておやつをあげる

歯磨きが終わったら、大げさにほめてあげておやつをあげてごほうびをもらえる楽しい時間にしましょう。

上手に歯磨きをするコツ

リラックスタイム

犬が散歩後や食後など落ち着いている時に、やさしく体を撫でてリラックスした状態で歯磨きを行いましょう。
犬が少し眠くなってくる頃を狙ってみるといいでしょう。飼主さんも気負いしないでゆったりと行い犬にとって嫌な経験にしないようにしましょう。
犬が嫌がってしまったら、終了して次回に持ち越しましょう。

おいしい歯ブラシ

歯ブラシに、犬が好きな味や香りの歯磨きジェルを塗って舐めさせる練習をします。
歯ブラシはおいしい味がして楽しいと分かると、抵抗感がなくなり歯磨きがスムーズに行えるようになります。

歯ブラシの形状

ペット用のヘッドが小さめの物を選びましょう。
初心者さんは子犬用の小さめの歯ブラシを使うと、犬の歯にあてやすく扱いやすいです。
市販されている歯ブラシのヘッドに工夫がされている物が多く、磨きやすい360度が毛先になっている物や、ローラーのようにコロコロさせる物もあります。
歯ブラシのヘッドが多角形や円形になっている物は使いやすいですね。いくつか試して使いやすいタイプを見つけましょう。

おもちゃを咥えてもらう

犬がロープ状のおもちゃなどを咥えている時に、歯の隙間を磨くことができます。
長時間は難しいですが、歯ブラシに慣れるまでのサポートアイテムとして利用してみましょう。

磨く順番

歯を磨く順番は、奥歯から磨いていくと後半が楽にできるので、やりづらい箇所からにしましょう。
磨く箇所を一度で全部行わずに、数日かけておわるようにすると負担が少ないでしょう。


歯磨きを嫌がる場合は?

歯ブラシを警戒して嫌がるようであれば他のアイテムで試してみましょう。


・綿棒
・デンタルジェル
・歯磨きスプレー
・デンタルフードやデンタル用のおやつ
・歯磨きおもちゃ(デンタルトイ)

動物病院やトリミングサロン

どうしても苦手な子には、飼主さんとの関係が崩れてしまわないように、動物病院やトリミングサロンで行ってもらいましょう。

まとめ

歯磨き上手になるには、声をかけて少しづつ口元や唇をさわって慣れていきましょう。
犬の歯周病は、子犬の頃からの歯磨きで予防できるためふれあいながら習慣にしていきたいですね。
歯磨きだけでは、歯石が取り切れないこともあるので定期的に動物病院で口の中を診てもらいましょう。

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