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犬の涙やけの原因と対処法を解説

犬の涙やけ・流涙症について

かわいい愛犬の涙やけが気になる飼主さんは多いのではないでしょうか。本来は犬の涙は透明ですがあふれている涙を放置して常に濡れていると赤茶色に変化します。
改善できる方法や治療も気になりますね。ここでは涙やけの原因からご紹介します。

涙やけ・流涙症とは?

涙やけとは、涙が通常は鼻に流れる管で排出されるはずが、あふれて目の外に出てしまい毛に付着して涙の成分の酸化と細菌の繁殖で赤茶色に変色することをいいます。
目の眼球を守ってくれている涙は、常に分泌されて表面を覆っています。酸素や栄養を目に届ける大切な役割があります。
しかし過剰にあふれてしまうと、なんらかの病気が原因となっている可能性があります。

涙やけの主な原因とは?考えられる原因は6つ!

涙やけの原因はさまざまな原因がありますが次のような可能性が考えられています。

➀異物混入

ゴミや犬の毛が目に入ることが最も多いケースです。
長毛の犬種は、目の周りの毛が目に入りやすく気づかないうちに目に傷をつけてしまいます。
例えば犬が散歩中に夢中で草むらで遊んで、目のレンズに傷がついてしまうことなどから涙が増えてしまいます。

➁まつ毛の生え方が目に刺激

まぶたの裏側にまつ毛が生える異所性睫毛や、まつ毛が目に向かって生える睫毛乱世があげられます。どちらも目にあたると涙の量が増えてしまいます。

③先天性の鼻涙菅閉塞と眼瞼内反症

鼻涙管閉塞は流涙症の原因の一つとされており、生まれつき涙点がなく鼻涙管が狭いため塞がってしまい涙があふれてしまいます。
先天的に鼻涙管閉塞していても、生後3ヶ月までに80%、生後1年で90%が自然に開通して治るとされています。
もう一つの先天的な眼瞼内反症は、まぶたが内側に反りまつ毛が目を刺激して涙が増量し涙やけを起こします。

④マイボーム腺機能不全

犬のまぶたには、マイボーム腺という脂をだす分泌腺があります。この脂によって目の表面の涙が蒸発するのを防ぐ働きがあります。
マイボーム腺の機能が加齢やホルモンバランスなどから低下してしまうと涙の量を調節しづらくて涙があふれ出てしまいます。

⑤アレルギー体質(食べ物・花粉・ハウスダスト)

ドッグフードなどの食べ物が合わない事や、花粉やハウスダストが原因で涙が増えてしまうことが分かっています。
研究から合成保存料や防腐剤などの添加物が体内の老廃物を増やしてしまうことや、花粉やハウスダストの影響でアレルギー反応を起こし涙やけを悪化させてしまいます。
食物アレルギーについては、アレルゲンを特定して主にアレルギーになるタンパク質を多く含むフードや脂質の量にも気をつけましょう。

⑥他の病気や細菌の感染の可能性

結膜炎・角膜炎・緑内障などの病気が原因で、目やにが出て目をこすったりしている可能性があります。放置してしまうと、腫れて上下のまぶたがくっついてしまう場合もあります。
また不衛生な環境で細菌の感染が起きていることが原因で目に症状が現れます。
例えば、プラスティック製のフードボールは経年劣化で目に見えないヒビがあり細菌の繁殖が起こります。

犬の涙やけの対処法と予防

目のまわりを清潔にする

あふれている涙をこまめにコットンで拭きとってあげましょう。
濡れた状態のままだと細菌が発生してしまうのでやさしくケアしてあげましょう。
涙で固まってしまった被毛は、コットンをぬるま湯に浸してから毛にあててノミ取り用コームでとかしてほぐしていきましょう。

ホウ酸水を手作りする

ホウ酸水は、目薬の成分に使用されており殺菌作用があるとされています。使用するホウ酸はドラッグストアなどで手に入れることができます。
日頃のお手入れで、ホウ酸水で目のまわりを拭き取ってあげることや、コットンに浸して犬の目の下に貼ってパックをしてあげると効果が期待できます。

ホウ酸水の作り方

『材料』

・ホウ酸 3g
・精製水 150ml
・保存用ボトル(煮沸消毒済)


『作り方』

レンジで精製水をぬるま湯くらいの40℃くらいに温めて、ホウ酸を入れて冷まします。
保存用ボトルに入れて、2週間で使いきりましょう。


『使い方』

使う時は、冷蔵庫から使う分量だけを器に入れてレンジで人肌に温めてコットンに浸してパックとして利用したり、目のまわりを拭き取ってあげましょう。
目の下のパックの時間は、3分くらいを目安にしましょう。
目に誤って入らないように注意することと、目のまわりに傷がある場合は使用を控えましょう。


フードの見直し

ドッグフードやおやつを変更して様子をみてみましょう。
添加物や脂質の多いフードから別のフードに変更した場合に改善される可能性があります。

老廃物を貯めない

体内に老廃物を貯めないように、水分を多めに摂りましょう。水分補給のウェットフードなどを利用するのも方法の1つになります。
そして効率よく水分をとるとおしっこの排出がスムーズになり余計な老廃物が体内にたまりにくくなります。
併せて、運動を増やすと代謝がアップしてこちらも老廃物がたまるのを防いでくれます。

目のまわりの毛をカット

長毛の犬は、定期的にトリミングサロンで顔まわりも含めて目のまわりは短くカットしてもらいましょう。

清潔な環境

室内の掃除をこまめに行い埃をためず清潔な環境を保ちましょう。部屋の換気を行いカビ対策をすることも大切ですね。
細菌の繁殖を防ぐために犬の食器は、なるべくステンレス製やガラス製を利用するといいでしょう。

涙やけになりやすい犬種は?

短頭の犬種

パグ、シーズー、ペキニーズ、フレンチブルドッグなどは、生まれつき鼻が低く目が張り出しているため、傷がつきやすく涙を留めにくい顔の構造から涙やけになりやすいでしょう。

小型犬

トイプードル、マルチーズ、チワワなどの小型犬は、体が小さいため生まれつき鼻涙菅も細くて詰まりやすいとされています。

アレルギーになりやすい犬種

アトピー性皮膚炎の場合は、柴犬、ミニチュアダックスフンド、フレンチブルドッグ、レトリバー種などがなりやすい犬種とされています。
食物アレルギーなどの他の症状の場合は、アメリカンコッカースパニエル、ダルメシアン、ボーダーコリーなどです。
しかしこれらの犬種だけが発病するのではなく、他の犬種でもみられます。
また皮膚炎と食物にアレルゲンを持つ犬は、ノミアレルギーも同時にかかることが多いです。

病院に行くべき?治療法は?

涙やけの主な4つの治療法

健康な犬は、通常は分泌された涙は涙点から鼻涙管へ流れて外へあふれ出ることは起こりません。
涙やけになっているということは、何らかの原因が考えられるか目のレンズに傷があるなどの早急の対応が必要なことも考えられます。
根本的な解決のためにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
涙やけの原因を特定して症状にあわせて次のような治療を行います。

①抗生剤・点眼・内服薬

細菌感染があるケースは、抗生剤や点眼を行い経過をみながら完治するまで治療が行われます。

➁全身麻酔と手術

鼻涙管閉塞の治療は、全身麻酔をして鼻涙管に細い管を通して洗浄して詰まりを取除きます。先天性のために既に閉塞している場合は手術を行います。
同様にまつ毛の生え方に異常がある場合は、毛根の手術によって除去します。

③温罨法・光線IPL治療

マイボーム腺機能不全には、抗生剤と温罨法といってまぶたを温めて脂の詰まりを解消する方法や内服薬で処置が行われます。
またにきび治療に用いられる光線IPLを照射して血管の炎症を抑える治療法があります。
保険適用外の所もありますので獣医師と相談してみましょう。

④抗体医薬品・減感作療法・除去食試験

アレルギーの治療は症状によって治療の方法が異なります。多くは痒みがある箇所から治療が進められ、まずアレルギーの特定が行われます。
痒みに効くピンポイントの抗体医薬品が使われる場合と、アレルギーに慣らしていく減感作療法などがあります。
減感作療法は、アレルギーを引き起こしているアレルゲンを少量づつ注射してアレルギーに慣らしていく方法です。
次に、食物アレルギーは除去食試験でアレルゲンを特定して内容薬や外用薬を投与します。

まとめ

涙やけは、涙があふれて毛や皮膚が濡れた状態が続くことで涙の成分の酸化と細菌の繁殖で毛の変色が起こります。
目の病気のサインが隠れている可能性があるため動物病院で診てもらい獣医師と相談して治療を進めましょう。
そして犬の目に傷がつかないように毛をカットするなど予防できる小さなことを行っていきましょう。

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