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子犬の停留睾丸の症状は?知っておきたい去勢手術で予防できる病気

犬の停留睾丸について

男の子をお迎えしてしばらくすると、病院の去勢手術前検診で中には停留睾丸の診断を受けることがあります。
停留睾丸は珍しい病気ではなく小型犬に多くみられる傾向があります。
今回は、犬の停留睾丸のしくみや症状、外科手術の必要性などをご紹介します。

犬の停留睾丸とは?

男の子の精巣の睾丸が、本来は成長と共に腹腔内から陰嚢と呼ばれる袋へ下がって収まるはずが腹腔内やそけい部(もものつけ根)にとどまって残ってしまう病気です。
きちんと下がって収まると左右に睾丸を2つ確認することが出来ます。
睾丸は生後10日以降に雄のホルモンの影響をうけて精巣が降りてきますが、おおよそ2ヶ月ほどで完了し生後半年頃には見た目でも判断できます。

犬の停留睾丸の症状~そのままで大丈夫?

①自然に睾丸は下りてくる?

残念ながら停留睾丸は、自然に下りてくることはありません。遅くとも生後8か月頃までに下りていない場合は下りてくる可能性はかなり低くなります。
生後1年まで待つか個体差もあり獣医師によって判断が分かれるケースもありよく相談してみましょう。

➁繁殖能力は?

まず繁殖は推奨されていません。
交配した子孫に遺伝として停留睾丸が引き継がれるリスクが高いことが理由になります。
しかし、片方の睾丸が正常であれば受精を行える可能性があります。
左右両方の睾丸が腹腔内にとどまって下がってきていない場合は、精子が体温により機能しないので繁殖能力は無いことになります。

③性ホルモン分泌は?

性ホルモンは男らしい体つきや機能などに働く役割があります。この性ホルモンは成長に合わせて問題なく分泌されます。そのため成長や生活には支障はみられません。

④将来はどうなる?

そのまま元気に生活することも出来る場合と、将来は停留睾丸が腫瘍化する可能性が高いといわれています。

犬の停留睾丸の原因と予防

停留睾丸の原因

停留睾丸の核心的なところは完全には解明されていませんが、遺伝的要因が大きいと考えられています。
一言でいうと染色体の異常による遺伝性疾患にあたります。特に純血種の犬や猫に発症がみられる傾向があります。

停留睾丸の予防

残念ながら先天性の遺伝疾患になり停留睾丸を予防することは出来ません。

犬の停留睾丸そのままでは危険!!治療法は?

一般的には停留睾丸では精巣がんに癌化することが知られています。癌化リスクは10倍高くなるため早めの対応が必要です。
生後半年頃であれば、去勢手術の際に同時に手術を行い摘出します。
術後は良好でエリザベスカラーを装着して指定の期間過ごすことになります。
このような外科手術によって、他の精巣の病気の前立腺肥大、肛門周囲腺種癌の予防になります。

まとめ

小型犬の男の子は、停留睾丸という精巣が正常な位置まで下りてこないケースがあります。
遺伝によって引き起こされると考えれているため繁殖は控えておきましょう。
停留睾丸になりそのままの状態では、将来には腫瘍癌のリスクが高くなるため早めの診断と手術で防ぎましょう。

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