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犬の薬の飲ませ方~錠剤・粉薬など上手に飲ませるには?

犬の薬の種類について
病院で処方されたお薬をフードに混ぜて与えると、お薬だけ綺麗に残してしまうことがありますね。薬を飲んでくれないと途方に暮れてしまう飼主さんも少なくないでしょう。それでは薬を与える際にスムーズに飲ませられるように、形状別の飲ませ方の基本をおさえておきましょう。
初めに薬の形状の種類をご紹介します。
犬の薬はどんな種類があるの?
一般的には犬の口から与える薬は、『錠剤』、『カプセル薬』、『粉薬』、『シロップ薬』の4つの形状があります。
犬の薬は、体内に飲み込んでから効き目が発揮されるまでを計算されているため、形状が固形や粉末など用途によって分かれています。
➀錠剤
錠剤は薬の有効成分を圧縮して固形にしたもので、飲みやすいように表面を糖でコーティングした薬や、吸収を早めるために舌の上で溶ける薬、腸まで届いた時点で溶ける薬など硬さと大きさで用途を分けています。
必要な用量が分かりやすく比較的長期保管が可能なところがメリットといえます。
➁カプセル薬
カプセル薬とはゼラチンで作られたカプセルの膜の中に、粉末や液状の薬を入れた薬になります。
カプセルのサイズの選択肢が多いことや、錠剤よりも吸収の早さが特徴です。
またカプセル薬を服用する際は、服用後には十分に水をとる必要があります。水が不足するとカプセルのゼラチンが咽頭に貼りついて炎症を起こしてしまいます。
③粉薬
粉末の粒は極小で、サラサラの飲みやすいタイプが多い薬になります。粉状で溶けやすく吸収が早いため、効き目は錠剤やカプセル薬よりは圧倒的に早いとされています。
2種類のお薬を混ぜて処方されることもあり用途は広くカバーできるところにメリットがあります。
逆に薬の独特のにおいや苦みを感じやすく苦手になることが多いタイプといえます。
④シロップ剤
シロップ剤は、とろみのある液状の薬で白糖や甘味料を加えて甘みをつけてあるものをいいます。
吸収が早く即効性のある薬が多いですが、あまり日持ちがしないので期限を確認しておきましょう。
上手に薬を飲ませる基本の飲ませ方は?
『錠剤・カプセル剤』
ステップ➀
上顎を上から手ではさんで、上に持ちあげるようにして口を開きます。
ステップ②
口の中のなるべく奥の喉の手前へ薬を入れます。
ステップ③
口を閉じさせて鼻先を上に向けて喉を下の方向へさすります。
カプセル剤の場合は、服用後にお水を与えましょう。
次に、犬の口を開けて薬を飲み込んだかを確認します。
賢い犬は舌の下や、ほっぺたに薬を隠している場合もあるため要チェックですね。お薬が飲めていればほめてあげましょう。
『粉薬』
ステップ➀
犬の口を閉じさせてから、ほっぺたを外側へ引っ張ります。
ステップ②
引っ張って口と歯の隙間ができた所に粉薬を注ぎます。
粉薬の量が多ければ一度で行わず回数を分けましょう。
ステップ③
犬のほっぺたを外側からもんで唾液と粉薬を混ぜ合わせます。
口の中に粉薬が残っていなかったらほめてあげましょう。
『シロップ剤』
ステップ➀
犬の口元を片手で下から持ち上げるようにして固定します。
ステップ②
もう片方の手にスポイトを持ち、犬歯の後ろにシロップ剤をゆっくり流しいれます。
シロップ剤も量が多ければ一度で行わず回数を分けましょう。
ステップ③
シロップ剤を流し終えた後、鼻先を上にあげて飲み込み終わるのを待ちます。飲み終わったらほめてあげましょう。
薬の飲ませ方のアイデア
薬を食べ物に包んであげる
犬が好きなサツマイモやかぼちゃを蒸して冷ました物に、薬を埋め込んで与えます。
豚バラ肉やしゃぶしゃぶ用のお肉も同様に火を通した後に、薬を肉で包んであげると食べてくれます。
また犬用のおやつチーズに薬を埋め込んでしまうのも手軽に行えます。
無糖ヨーグルトなどの液体に混ぜる
犬はヨーグルトが好きな子が多いので、少量の無糖ヨーグルトに粉薬を混ぜて与えてみましょう。
またウエットフードのスープタイプの物や動物病院で処方してもらえるシロップに混ぜてみるといいでしょう。
ペースト状にする
粉薬などを少量の水で溶いてとろみのあるペースト状にします。
これを犬の上顎や歯茎などに、塗りつけたあとに薬のついていない手で鼻を摩ります。
犬は鼻を摩ると舌をだして舐めるため薬を飲み込んでくれます。
手を噛まれないように繰り返し行った後には、水をたっぷり飲ませてあげましょう。
ただし、薬の形状を変えると逆に苦みが増してしまう物もあるため動物病院で確認しておきましょう。
市販の薬補助アイテムを利用
ペット用のオブラートや服用ゼリーに薬を包んで与える方法が便利で初心者にはやりやすいため試してみましょう。
包んだ物を犬の口の奥へ入れて、飲み込んだ後にはお水を与えましょう。
また薬を飲むための投薬補助トリーツは、中央に錠剤やカプセルを埋め込むための穴が空いているため、おやつの様に与えることが出来てこちらも使いやすいでしょう。
注射型の投薬器(シリンジ・フィーダー)
市販されているペット用の注射型の投薬器やシリンジの利用もおすすめです。
投薬器は、犬に噛まれることなく錠剤やカプセルをセットして犬の口に入れて飲み込ませることができます。
シロップ薬やペースト状のフードを与えることにも利用できます。
薬を上手に飲ませるコツは?
リラックスしよう
飼主さんのいつもと違う薬をあげるという気合いが犬に伝わってしまい警戒されることがあります。
犬を警戒心で不安にさせてしまうため、飼主さんはいつもと同じように平常心でリラックスして行いましょう。
犬がお腹が空いているタイミング
犬が満腹の時は、飲みこみにくいためなるべく食前に行いましょう。薬によっては空腹時は避ける物もあるため病院で確認しておきましょう。
薬の入っていない食べ物を先にあげよう
犬は最初に口にした食べ物に違和感があると、警戒して食べてくれないため、最初の一口には薬を与えず、2回目に本命の薬入りの食べ物を与えましょう。
薬は食べ物に包む、もしくは埋め込んで隠すように工夫すると良いでしょう。
薬を飲ませる姿勢は上向き
犬の顎を少し持ち上げて顔を上に向けて薬を飲ませると、犬は薬を飲み込みやすいです。
口の中に薬を入れた後に、鼻に息を吹きかけて喉をなでてあげると上手に飲んでくれます。
まとめ
犬の投薬は、飼主さんも犬も苦手で最初は大変そうに思えますが、何回か行ってみるとコツが掴めてきます。
便利な投薬補助アイテムなどを利用して、犬に負担をかけないように行ってみましょう。
どうしても出来ない時は、動物病院に相談して薬の形状を変更してもらえたり、代用として注射や点滴などの治療を加えてくれるケースがあります。
犬にストレスを与えて飼主さんとの関係が崩れてしまわないように、早めに動物病院でアドバイスをもらいましょう。
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